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今夜の番組チェック




好評につき、再び

Jリーグ再開後主にブラジル各メディアで「Jリーグ入り」が取りだたされている(いた)選手をピックアップ。


ブラジルのメディアは「世界一スッパ抜き・トバシが多い」と思われます。
ですから、ガセ込みで騒いで楽しむ方針です。
それでも一応、複数のデータソースが確認できたもののみ掲載しています。
過去のコラムで試した「期待度」は廃止します、どうしてもそればっかり先行するので。

見たことない選手は手を抜きます。あしからず。


もし「こんなのも聞きました」というのがありましたら、
是非ともBBSにてお知らせ下さい。
確認次第、対応致します。

 ペリクレス・シャムスカ 監督 →大分トリニータ 情報提供・トリニータサポ様

現在無所属(ゴイアス→ボタフォゴ)

○ブラジルに新風を巻き起こしている40歳の新鋭監督。
  28歳の若さで本格的な監督キャリアをスタート。2002年にはブラジリエンセをコパ・ド・ブラジル準優勝に導き、その後サント・アンドレにてコパ・ド・ブラジル優勝と2度の奇跡を成し遂げた。サン・カエターノ、ゴイアスと小〜中規模のクラブで采配を執り、資金力に恵まれないチームを組織サッカーでまとめ、一流チームと互角の戦いのできるチームへと育て上げた。この頃に監督としてのスタイルを確立したらしく、就任したクラブには急激な補強の停止と過剰なマスコミへの情報露出の禁止を願い出ることが以後のシャムスカの常道となる。
  キラ星の如く輝くマジカルなタレントを操ってナンボというブラジル人監督とは一線を画する組織サッカーをモットーとするが、在籍選手それぞれの持ち味をフルに活かす「個の為の組織」を作れる希有な監督である。特に昨期〜今期指揮を執っていたゴイアスではロートル扱いだったアレックス・ディアスを再生し、能力の偏重ばかりを指摘されていたラテラル、パウロ・バイエルを重用、結果二人は計37点ゲットという強烈な数字を残すこととなる。選手の育成・再生に加えてアクの強い選手を掌握し使いこなすマン・マネージメント能力にも長ける。他の選手のゴールアベレージも高く、好むスタイルはかなり攻撃的、ポゼッション重視。選手を型にはめず実力を十二分に引き出す手腕は神懸かり的なほど。
  オフには決まってビッグクラブからのお誘いが絶えないどころかセレソン監督就任の噂まで立つニューウェーブの旗手なのだが、前述の理由から固辞し続けている。
●今年全国選手権開幕3戦無敗ながら突如ゴイアスとの契約を解除、首位を走っていたボタフォゴがわざわざグスマン監督を解雇して迎え入れていた。
  高いゴールアベレージを叩き出すようになり、ようやくボタフォゴもシャムスカ色に染め上げられつつあるなぁ、と思った矢先にいきなりの再・契約解除、大分トリニータの監督就任が囁かれている。一部メディアは決定報道も。
 もし「ブラジル人監督ランキング」みたいなのを作ったらきっとトップクラスはルシェとレオン、レヴィル・クルピやグスマン、アベル・ブラガと並んで第2グループ辺りに入る名将。クルゼイロのグスマン、ディナモ・モスクワのイヴォ・ヴォルトマンと並び現在ブラジルで最も勢いのある監督の一人で、独自のチーム経営の方針にはニューウェーブとの評価が冠されることが多い。
  好感度が持てるのが「現有戦力整備が最優先」という看板を掲げている点。資金力がなく、伸び悩む選手たちを抱えた小〜中規模クラブに赴いては競争力を高めた。とりあえず名選手を補強すれば順位が何とかなることが多く、結果場当たり的な補強に終始することの多いブラジルのサッカーにおいてこの姿勢を打ち出す同氏の方針は異端。
  一方大変信念が強いらしく、コリンチャンス、サンパウロ、パルメイラス等々国内強豪に加えてポルトガルのチーム、さらにセレソン次期監督に至るまで引く手あまたながら一切を固辞。マスコミに喧伝せず、選手の出入の激しさの無い「静かなクラブ」での仕事を望み続け、納得いく環境でなければ決して契約しない頑固者。海外志向もそれほど強くなく、大分のどの辺りが彼の琴線に触れたのかも気になるところなのだが。
  海外での指導経験が無いのが不安要素ではあるものの、正直ブラジル人監督の理想型とも呼べる超辣腕監督。Jに来たブラジル人指揮官は数多いものの、これほどどんなチーム作りをするか楽しみな監督がやってくるのは初めて。是非とも実現してほしい移籍情報なのだが・・・。
 
→大分が1年4ヶ月の契約で監督就任を発表。ホントに来た!

 チテ(チッテ) 監督 情報提供・委員長様

現在無所属

○ここ数年で一気に株を上げているマン・マネージメントの達人。
  30歳で監督デビュー、リオ・グランデ・ド・スルの小クラブを幾つか指揮して修行。頑健さと堅牢さで鳴らす同州でキャリアを積んだ為か、現在も3バックを好む。その後カシアスを率いてグレミオ、インテルナシオナル、ジュヴェントゥージといった強豪を退けて優勝し手腕が広く評価されるようになり、この年同州最大のクラブ・グレミオの監督に迎えら、2001年コパ・ド・ブラジルを制覇することに成功、知名度も全国区に。サンパウロ州サン・カエターノへ移り州選手権を制覇。その後国内最大級のクラブ・コリンチャンスの監督に就任する。指揮を執り始めていた頃は完全に指揮が下がっていたチームを昇格し順位を急上昇させることに成功。バッドボーイたちが名を連ねていた当時のコリンチャンス主力陣から全幅の信頼を受けた、その人心掌握術が注目された。
  上昇一直線だった近年のチテのキャリアの前に立ちはだかったのが今期のコリンチャンスの新スポンサー・MSI。昨期のメンバーを中心に戦いたいチテと大量補強でスターチームを作り上げたいMSIの方針は真っ向対立。最終的にMSIが折れる格好でチテは留任したが成績が伸び悩み、フロントの思惑通り解任されてしまった。それでもこの騒動の際にはかつてのバッドボーイたち・・・GKファビオ・コスタ、MFファビオ・バイアーノ、FWジウ(現東京V)らが解任反対をフロントに直訴、サポーターも監督交代反対を声高に叫び、MSIが猛プッシュした新加入のテヴェスですら解任を惜しむコメントを残すなど改めてチテのマン・マネージメント能力の高さを物語るエピソードが残る結果となった。
  その後チテはアトレチコ・ミネイロの監督に就任するも成績低迷で解任、現在は低迷するフラメンゴで半ば尻ぬぐいのような格好で今季限りの契約の元指揮を執っているという不本意な状況にある。
 ついついその人心掌握の巧みさだけに注目が集まるが、近年急増中の南部テイスト(堅牢なディフェンス、3バックでの組織サッカー)+北部テイスト(ブラジルらしい華やかな個人技サッカー)をリミックスさせたサッカーを志向するいわば融合型指揮官の先駆けでもある。
●ここのところの体たらくはいかんともしがたいが、コリンチャンス解任の際には数クラブでの競合が見られるなど、絶え間なくチームの指揮を執っている売れっ子監督。
  フラメンゴの監督就任が噂されていた際に「今季限り、来季からは日本のクラブで指揮を執ることが決まっていて仮契約を既に結んでいる」との発表があった。
  選手との対話を大切にする監督らしく、指揮を執ったクラブはたいがい「チテ一家」と化す。コリンチャンス監督時代には、古巣サントスとの給与問題等でモチベーションを失っていた元代表GKファビオ・コスタを復活させ、スランプに喘いでいたFWジウ(現東京V)を再生、ジョー、ロジネイら若手を積極起用してチームを活性化するなど、選手の出入りが激しい同クラブには珍しい落ち着きを創り出すことに成功。かつて指揮を執ったグレミオも同じような混乱・停滞状態にあったが復活させている。現在でも選手達のチテ信奉者は多数。ファビオ・バイアーノとかついて来ないかな。
  基本的に3−5−2を好み、選手の役割を明分してより個々の力を発揮させるタイプ。戦術は南部時代はカウンター寄りだったが、現在はポゼッション重視。南部と北部の良さをいいとこどり、攻撃的すぎず、守備的すぎず・・・とブラジルサッカーの中では中庸的なサッカーを志向している。割と選手には自由なプレーを奨励する方ではあるが、決して放任型ではない。
  気になるのが行き先。先頃ネルシーニョ・バチスタを解任してから昇任監督が指揮を執っている名古屋も怪しいが、チテのフラメンゴ監督期限付き就任と時を同じくしてトニーニョ・セレーゾ監督の続投はない旨を発表した鹿島も怪しい。

 10/26追記:一方で具体的なチーム名への言及がなく、チテ自体が低迷するフラメンゴでの指揮に気乗りしない旨のコメントを出していたことからこのJリーグチームとの仮契約という話自体がブラフ、即ちフラメンゴ監督就任を固辞するための方便だったとの見方も日に日に強まっている。
(委員長さん情報提供サンクス!)

 ガッロ 監督 →FC東京 情報提供:委員長様、モアモア様

現在無所属

○元ルシェンブルゴの副官である青年監督。
  現役時代はボランチとしてサンパウロ州のボタフォゴという三流クラブでデビューし、その後その実力が認められサントス、サンパウロ等一流チームでプレー。地味・堅実・頑丈と代表歴こそないがある程度の評価を受け続けた好選手だった。2001年コリンチャンスでのプレーを最後に引退。
  その後指導者への道を歩んだガッロはかつて選手として指導を受けたカルロス・アルベルト・パレイラやルシェンブルゴといった高名な監督に今度は指導者として師事を受ける。2003年にグレミオで暫定的に監督を務めた後、2004年には師匠ルシェンブルゴの元古巣サントスの監督補佐に就任。空前の得点力を誇った「100ゴール・カルテット」の編成に一役買った。ルシェンブルゴがスペインのレアル・マドリーの監督に就任した際にサントスを離脱、短期ながらヴィジャ・ノヴァでは監督として指揮を執った。
  監督・ガッロの手腕が高く評価されたのが今季前半のポルトゲーサでの仕事ぶり。名門ながら低迷が続き迷走に迷走を重ね、「最早暗黒時代に入った」との評価が定着していたポルトゲーサの監督を引き受けるという、まさに火中の栗を拾う任務を引き受けたガッロは、一度解雇されていたアウミール(元札幌等)らベテランをチームに復帰させる一方ワシントン(現パルメイラス)という好選手を発掘。サンパウロ選手権では10位という順位ではあったがザガロやエスピノーザ、ネルシーニョ・バチスタといった国内屈指の監督たちが為し得なかったポルトゲーサの再生に成功。かつてルシェの補佐官として在籍したサントスに正監督として迎えられることとなった。
  サントスでもロビーニョやディヴィッヂ、レオといった戦力の流出に苦しみながら攻撃的なチームを編成し一時はブラジル全国選手権でサントスを首位に導いた。ところがサントス首脳陣はネルシーニョ・バチスタ元名古屋監督の招聘に拘り、ガッロを電撃解任。決して悪い成績ではなく、チームの掌握もできていたことからガッロは憤慨、サポーターや選手からも不満の声が上がっていた。ともかくサントスとガッロの蜜月は終わった。
●チテ同様来季からのJリーグでの監督就任が噂されている監督。こちらは既に日本国内ではFC東京と具体的なチーム名を挙げての報道がされており、チームの視察をしたとの情報もあり、チテよりも数段Jリーグ入りの可能性は高いと思われる。(試合観戦、クラブとの話し合いが行われたとの情報も。モアモアさんサンクス!
  レアル・マドリーでは青色吐息なルシェンブルゴだが、人材を育てる手腕は見事で現在クルゼイロの監督として高い評価を受けているパウロ・セザール・グスマンもガッロと同じくルシェ副官出身。ルシェ同様攻撃サッカーを志向するタイプの監督で、基本的には4バックを採用することを好む。
  38歳とJリーグで指揮を執った監督の中でも相当若い部類に入る。これまで海外での指導経験はおろか現役時代のプレー経験もなく、指導経験も浅いことがやや不安要素ではある。ただ完全に腐っていたポルトゲーサを復活させるという偉業を成し遂げた手腕はかなりのもの。ポルトゲーサで若手注目株セルシーニョやクレベール、ワシントンらを大きくレベルアップさせた育成力にも定評がある。今までのカウンター戦術に限界が感じられるようになったFC東京のサッカーに一石を投じることができるだろうか?
  ちなみに現在自身を追いやりサントスの後任監督に就任したネルシーニョ・バチスタ監督とは舌戦中、超犬猿の仲である。ネルシーニョも風前の灯火だし、いっそJリーグにもう一度来てくれればとっても楽しい試合が見られると思うのだがw

12/20:FC東京監督就任が決定。

 アモローゾ FW

現在サンパウロFC(サンパウロ州)所属
ブラジル代表経験アリ(21キャップ)

○元Jリーガーとして日本でもお馴染みの元ブラジル代表。
  若手育成能力には定評のあるサンパウロ州グアラニでデビュー。4ヶ月後にヴェルディ川崎(当時)に移籍するも外国人枠の壁に苦しみ帰国、グアラニに復帰した後その才能が開花した。当時セレソンではトレス(3枚)・ボランチ戦術が試されており、その前で攻撃の全権を握るポンタ・ジ・ランサ(10番の攻撃的MF)の候補としてサンパウロの10番だったジュニーニョ・パウリスタ(現パルメイラス)と並び評価を受けた。
  その後ウディネーゼ(イタリア)へ渡るとFWに転向、テクニックとシュートセンスを活かして見事セリエA得点王に輝いた。移籍先のパルマ(イタリア)では負傷等で思うような活躍が出来なかったが、ボルシア・ドルトムント(ドイツ)へ移籍すると復活。永くチームのエースアタッカーとして活躍した。ただし南米時間の常習者でチーム合流が遅れ首脳陣の怒りを買うこともしばしば。2004〜2005シーズンにはマラガ(スペイン)に移籍するも際だった活躍はできず、タイトなヨーロッパ・サッカーに別れを告げ、今季リベルタドーレス杯に参戦していたサンパウロへと途中加入した。リベルタ杯制覇の切り札として獲得されたその期待に充分に応える活躍でチームを南米チャンピオンに導き、その勢いのままブラジル全国選手権でもチーム得点王として活躍中、世界クラブ選手権での活躍も期待される。
  個人力での突破も、周囲を活かすプレーもできる万能型アタッカー。スピードの衰えが指摘されるようになってきていたが、ブラジルではコンディショニングに成功したのか全盛期に近いクイックネスを見せており、相変わらずゴールエリア付近でのドリブルは相手ディフェンスの脅威となっている。
●ご存じJの出世頭。国際舞台での活躍も豊富でブラジル・日本国内はおろか欧州でも知名度の高いスター選手である。
  日本にご縁のある選手である為か、早くからガンバ大阪、浦和レッズが獲得を試みている・・・なる情報が国内メディアで囁かれ、11月下旬にはブラジル国内の一部メディアがFC東京入りの可能性を示唆。代理人も、2006年からJリーグでプレーする可能性があることを認める旨の発言をしばしばしている。これは現在サンパウロと契約延長の話がうまく進行していない為ブラフである可能性は否めないが。
  若手有望株のヂエゴ・タルデッリは素行が悪く、同じく若手のロジェールもやや成長が停滞中。元エースのグラフィテも負傷後の経過が未知数と評価が一定しないFW陣の中で現在エース級の活躍をしているだけにサンパウロにとってはあまり手放したくない花形選手であることは事実だ。反面ブラジル国内でプレーする選手の中でもかなり年俸は高い部類に入り、無理に契約延長をするよりは手放す方を選択することも十分に考えられる。
  大昔とはいえ以前日本で暮らしていたことからJリーグへの環境面での適応も問題ないだろうし、プレースタイルにもアクが少なく加入即エースとなれる能力はある。お金がかかると言っても所詮ヨーロッパ帰りのブラジル人選手、元セレソンFWとしての適正価格での獲得が予想される。日本国内メディアが煽っていたような争奪戦も年俸の異常高騰も起きまい。カタールあたりにふんだくられなければ10年ぶりのJ入りもあり得る。

 12/11追記:「FC東京と仮契約」なる情報が流れている。ネタ元はサンパウロのダイアリオ・デ・サンパウロという日刊紙らしい。

 ジョエル・サンターナ 監督 →ベガルタ仙台 情報提供:委員長様 

現在無所属(フラメンゴと契約解除)

○特にリオ・デ・ジャネイロ州で傑出した成績を残しているベテラン監督。ちなみに名将テレ・サンターナの息子・・・ではない。拙サイトの残骸に思いっきり息子と書いた記述があります。ごめんなさい。
  1981年に監督人生の第一歩をUAEのアル・ワスルで踏み出すという一風変わった指導者デビューを飾っている。アル・ワスルの監督を5年、サウジアラビアのアル・ヒラルでの3シーズン、サウジアラビアのアル・ナセルと監督経験はこの中東での3クラブのみ。アル・ワスルでは2度監督を務めている。
  中東での実績も豊富だが、それを上回るリオ・デ・ジャネイロ州での指導歴があり、リオ州のみでもフルミネンセ、フラメンゴ、ヴァスコ、ボタフォゴの名門を含め10回のクラブ監督就任の経験がある。5回の同州選手権制覇という輝かしい実績を持ち、一度去ったクラブの指揮を再び任されることもしばしば。ボタフォゴの監督を2回、前述のアル・ワスルの監督を2回、ヴァスコ・ダ・ガマの監督に至っては4回の就任。かつ、これらのクラブでは何らかのタイトルを奪取することに成功している。
  燦然たるリオ州での実績の中でも最も輝く同監督の栄光と言えば、1996年〜1997年のフラメンゴ時代。ロマーリオを擁した96年、97年に州選手権2連覇を達成し、名門チームの歴代の名将たちと並んで高い評価を受けた。現在もサポーターの熱い復帰コールに推されて?監督に就任。誰も引き受けたがらないような状態のフラメンゴを就任以来それなりに立て直している。
  2000年には再びロマーリオを擁してヴァスコ・ダ・ガマでブラジル全国選手権を制覇。ただ今シーズンは4度目の就任となったヴァスコの監督を途中解任、ブラジリエンセでもクビ、フラメンゴで3チーム目の監督就任となるなど精彩を欠いている。確かにここ2,3年はなかなか実績を残すことができていない。
●グローボやランサ、ガゼタなどブラジル国内の主要メディアが「鹿島アントラーズで、トニーニョ・セレーゾの後任監督に内定」なる報道を展開している。11月29日にフラメンゴとの契約を解除したことから来日の可能性はかなり高まっている。
  ブラジル国内でも数少ない「ロマーリオをそれなりに飼い慣らせる監督」として有名。ギッチリとチームを引き締めるタイプの監督ではなく、それなりに自主自律を選手に要求し、リオ州の監督らしくチームにファミリー的な団結を求めるタイプの監督である。とは言ってもサッカー自体にはしっかりと決まり事を設けることができる監督。4バックのフォーメーションを採用することがキャリアの中では多い。
  攻撃力が極端に貧弱で降格ゾーン付近を彷徨っていたフラメンゴの監督に就任し、セサール・ラミレス(FC東京・ササ・サルセドのセロ・ポルテーニョ時代のパートナー)らを中心にチームを再編成。ちなみに現在のフラメンゴには鹿島OB・ファビアーノが在籍。アントラーズと同じようにフラメンゴとの縁が深い監督だけに、ひょっとしたらジーコ繋がりか?などと邪推。
  非常にニュートラルな印象を受ける無難なチーム作りをする監督なのだが、過度に華美なサッカーを好むわけではなく、質実剛健いわゆる一発の脅威を持ったサッカーをするチームを志向する監督である。ここしばらくの体たらくから「?」と思ったこの人選だが、意外とアントラーズのサッカーとは相性が良い監督なのではないだろうか?

12/6追記:鹿島入りが国内及びブラジルでも囁かれていた矢先、「ブラジル人のシュウェンクやバロン、シルヴィオが所属しているチームに行きそうだ」との情報が。・・・って仙台ッスか?(注・バロン、シュウェンクは既に退団)

 パウロ・バイエル DF 情報提供:委員長様

現在ゴイアス(ゴイアニア州)所属→パルメイラス(サンパウロ州)
ブラジル代表経験ナシ

○30歳にして加入したゴイアスで昨期大ブレイクしたクレイジー・ラテラル。
  サン・ルイス・デ・イジュイなる超マイナーなセミプロ中心のクラブでプレーを開始。21歳と割と遅いデビューと言える。次いでクリシウマへ移籍。1998年にはミナスジェライス州の名門アトレチコ・ミネイロに入団した。しかしその後伸び悩む。左サイドもそれなりにこなせる器用さも災いしてかベンチ&リザーブ要員として扱われることもしばしば、ボタフォゴやヴァスコといったチームに移籍してもそれは変わらず徐々に中央サッカー界からフェードアウト。
  その後ペロタスを経て古巣のクリシウマに移籍しブラジル全国選手権2部で活躍。そこでの活躍が近年スカウティングの充実ぶりが光るゴイアスの目にとまり、これが大きな転機となる。
  パウロ・バイエルはゴイアスにてそのプレースキックでの得点力を遺憾なく発揮。昨期22節には1試合でFKによる2ゴールを挙げたりと2004シーズンは15ゴールをゲットし突如の大ブレイク、ブラジル最大手のサッカー雑誌・プラカール誌が選ぶシーズンで最もインパクトがあったプレーヤーに選出された。ゴール数の中にはPKも結構含まれているのだが、それでもウィングバックで二桁ゴールは圧巻。オフにはパルメイラスやコリンチャンスといったビッグクラブからの勧誘も多かったが、結局残留。今シーズンのゴイアス州選手権ではウィングバックでありながら12ゴールを挙げなんとリーグ得点王となっている。
  今期もエスタジオ・セハ・ドゥラーダに魔性のFKが円弧を描いている。
●グローボとランサが上記のジョエル・サンターナ就任内定と併せて鹿島アントラーズ入りを報道している右サイドバック/ウィングバック。以前にも鹿島が獲得を希望しているという報道があった。 プレースキックのの名手として知られ、中〜長距離から大きく円弧を描くシュート、高速の直線的シュートを蹴り分ける。かつてのブラジル代表左サイドバック、ブランコ系。ゴイアスではもう一人ロドリゴ・タバタという優秀なプレースキッカーがいる為に威力は倍増。無論そのキック技術はプレースキックだけに限定されず、逆サイドで攻撃が膠着した際には大胆に中央へポジションを絞ってミドル弾、というパターンでのゴールゲットも得意。また「何でそんな所にいるの?」という位置でボールを待ってたりすることも。
  目を見張るようなスピードはなく、ドリブル技術もそんなにスゴイ訳ではなく、という印象だが、タイミングのいい攻め上がりとスピード充分のクロス、そして何よりのシュート力とこと攻撃力に関してはブラジル国内の右サイドバック系選手の中でもかなり高い評価を受けている。どちらかと言えばウィングバックだが。
  獲得に関してライバルなのがご存じエメルソン・レオン監督が指揮するパルメイラス。パルメイラスには香車系でこれまた強烈なキック力を誇るバイアーノという好選手がいるのだが、活躍度はイマイチ。特に3−5−2を好むエメルソン・レオン監督のお好みではないらしく、中に絞っても仕事のできるパウロ・バイエルの獲得を希望しているらしいのだ。ブラジルのメディアの中には既にパスの一部を獲得しているとの情報も流れており、仮に本当に鹿島が獲得に動いているのなら少々厄介な競争相手となる。
  31歳という微妙な年齢、初の海外でのプレーとややバクチ的要素はあるものの、ある意味飛び道具的存在として活躍してくれるかもしれない。

12/11:パルメイラスと2年契約。


 エニルトン(エニウトン) FW 情報提供:委員長様、hume様

現在ジュヴェントゥージ(リオ・グランデ・ド・スル州)所属→パルメイラス(サンパウロ州)
ブラジル代表経験ナシ

今季中盤からジュヴェントゥージにてゴールを量産している元ドリブラー。
  パラナ州の名門コリチーバでデビュー。やや太めの体格で重心の低いドリブルが武器で足下の技術が武器だったものの、かつてはチョコマカとドリブルを繰り返すのみの選手だった。その後足芸に長けた選手が比較的好まれるメキシコのティグレスに移籍、クセのある選手が比較的好まれるこのリーグでは10番を背負って活躍した。鹿島アントラーズに所属するアレックス・ミネイロと僅かながらコンビを組んでいた時期がある。
  その後契約切れに伴いヴィトーリア、アトレチコ・ミネイロに移籍するが旧来の突破一辺倒では活躍できず、キリーノらスピード系FWの後塵を喫する。出番も限りなく減少し、チーム内での存在感は限りなく薄くなる。再生工場ジュヴェントゥージに移籍した後もしばらくは活躍の機会すら無かった。転機となったのは同クラブの名将・イヴォ・ヴォルトマン監督がロシアへ移籍した後。トップ下系MFロペスがクルゼイロに移籍したこともありチームは従来の3−6−1(3−4−2−1)気味の布陣から2トップを据える布陣へと変更。ここで後任のラザローニ(元横浜FM監督、既に解任)にエニルトンは抜擢される。一度引いてボールを受ける動きをモノにしてプレースタイルを変えたエニルトンと前の布陣の習慣を残したチームは見事にフィット。効果的な位置で前を向く機会も多くなりゴールを量産、また狭いエリアでのボールコントロールの妙で相手DFがたまらずファウル→FK及びPKをゲットする機会も多かった。コンスタントに起用されるようになったのは中盤戦辺りからなのだが、ブラジル全国選手権チーム得点王となる17ゴールを叩き出している。終盤戦では攻撃力不足のジュヴェントゥージのメシアとしてサポーターから熱い声援を浴びた。
  27歳と最も脂が乗る時期に大きく進化した選手である。
●この頃日本情報に力の入っているグローボを中心としてサンフレッチェ広島入りが囁かれているFW。パッと見じじむさい印象を受けるが27歳。
  11月頃からJリーグ入りが噂されていた選手で、このたび具体的なチーム名が報道されるに至った。他にも韓国のクラブやパルメイラス、サントス、フルミネンセ等々が関心を示しているらしく、特にパルメイラス等は具体的な条件提示に及んでいる模様。ただクラブとしては今のところ最も条件の良いサンフレッチェとの交渉を望んでいるようだ。競合相手のパルメイラスがFWの陣容には今でもそれほど見劣りする点がなく、かつ元ブラジル代表エジムンドの獲得がほぼ確定している点から案外すんなり決定するかもしれない。実際に広島ローカルのスポーツニュースでは「27歳、代表歴がないが運動量豊富でポストプレーの巧い選手」との交渉が報道されており、信憑性は極めて高いと思われる。
  サンフレッチェ歴代外国人FWの芸風とは異なる元ドリブラーのストライカー、報道されたポストプレーは背中で相手を制し、足下でしっかりボールを収めて捌く柳沢やルイゾンが得意とするタイプの動きである。このプレーをモノにしたことが今季の彼の実績に繋がっており、逆に言えば裏へポンポン抜け出すような動きを要求されるとちと厳しいだろう。
  足下のテクニックには定評があり、単独での突破も十分可能。若干太めで個人的にはウィルのような印象を持っております。
  新加入先のチームで出遅れるケースがティグレス、アトレチコ・ミネイロ、ジュヴェントゥージと多い点がやや気がかりか?とはいえ拙コラムでも紹介したとおり、日本でブレイクする要素の多い選手だと思う。チーム全体がしっかりと「使い方」を考えてくれれば、活躍の可能性は高い。

12/11:パルメイラスが3年契約で獲得を発表。がーん

  ボルゲス FW →ベガルタ仙台

現在パラナ・クルベ(パラナ州)所属
ブラジル代表経験ナシ

パラナで今期ブレイクしたモンスター系ストライカー。
  パラナ州アラポンガスという小クラブでデビュー。ゴイアス州ジャタイエンスという超マイナークラブでのプレーが認められてパルメイラスが一時期パスを所有していたと言われているが、あっさりパスを売却したらしい。2004年には上がり調子のサン・カエターノに所属したが目立った活躍はない。
  今シーズン序盤はサンパウロ州ウニオン・サン・ジョアンでプレー。貧弱なチームにて11ゴールを挙げ注目されるようになり、近年トレーニング施設の充実で注目されているパラナに移籍。コンスタントに起用されるようになると抜群の身体能力で活躍。一気にチームのエースに躍り出た。
  170cm後半とそれほど上背はないものの競り合いに強くヘディングでのゴールが目立つ。多少のDFの寄せはものともせずゴリゴリとシュートへ持ち込んでしまうタチの悪い選手。
  今季もロリ・サンドリ政権下のパラナにてカウンターサッカーの中心として活躍。三流、四流チームを渡り歩いた25歳で、遅咲きながらアドリアーノ系の強靱なフィジカルの持ち主。それほどチャンスに恵まれないチーム事情にもめげず、全国選手権では両足頭を問わずゴールを量産、ブラジル全国選手権では19ゴールで得点ランキング4位タイという好成績を挙げた。
●12月にグローボ並びにガゼタ誌がベガルタ仙台入りを報道した、身体能力豊かなストライカー。国内メディアでは京都の名前も挙がっている。
  昨シーズンの掘り出し物・ガウボン(元サンフレッチェ広島)の移籍に伴い点取り屋が不在だったパラナが、ウニオン・サン・ジョアンから獲得した選手で、肉体派。競り合いの強さとシュート力がウリのハッセルバインク系という印象。パラナのファンサイトでは「アドリアーノ2世」などと言われていた・・・そりゃあ言い過ぎです。
  ヨーロッパの移籍市場がにぎわっていた頃にはデポルティボ・ラ・コルーニャやレアル・ベティスといった名門チームからのオファーがあったようで、ブラジルのメディアにも何度かデポル入り決定との報道が流れていた。しかし何やらご破算になっていたようで、結局シーズンが終了するまで続報はナシ。このたびのJリーグ入りの噂が浮上するに至っている。
  ベガルタ仙台と言えば、今オフ開始に伴いフロントが「二人で40ゴールが計算できるFW2名を補強する」なる大胆な発言をしている。なるほどボルゲスならば確かに「当たれば」20ゴールくらいの数字は残すかもしれない。また京都もアレモンの退団の可能性が高いとのことで、プレーする位置が似ているボルゲスはうってつけの代役だろう。この1シーズンで急激に成長し結果を出した選手だけに、微妙に一発屋的イメージが残る点と初の海外挑戦である点が気になる。またブラジルのサイトの情報によるとコンディショニングの失敗でチャンスを失うことが多かったとのことで、J入りが叶ったらばその辺りをクラブでもフォローして欲しいものだ。ハズレれば箸にも棒にもかからないかもしれないが、大当たりすればエムボマ級の活躍も考え得る。
→12/20、ベガルタ仙台が獲得を発表。



  マルケス FW

現在アトレチコ・ミネイロ(ミナスジェライス州)所属
ブラジル代表経験アリ(14キャップ)

Jリーグ名古屋グランパスエイトでも十二分に実力を発揮したアタッカー。
 1993年にコリンチャンスでデビュー。順調に頭角を現し1994年には初代表を経験。その後有力選手たちの対立で内紛状態になったコリンチャンスを離脱してフラメンゴへ、次いでサンパウロへと移籍。その後1997年からアトレチコ・ミネイロでプレーしチームのアイドルに。1998年にはミナスジェライス州選手権得点王に輝き、1999年、2001年とブラジル国内最大手サッカー雑誌『プラカール』の年間最優秀国内選手に選出。ブラジル全国選手権でもゴール・アシストを量産、ギリェルメ、ベレッチ等と共にアトレチコ・ミネイロの復興に貢献した。
 その後クラブの経営悪化に伴いヴァスコ・ダ・ガマへ。その後Jリーグ名古屋グランパスエイトに入団し59試合25ゴールと実績を残した。
 契約終了とともに退団、2003シーズンシーズン途中にアトレチコ・ミネイロに復帰、低迷の極みにあったチームを牽引するプレーで一躍アイドル復活となりサポーターから救世主的歓迎を受ける。しかしあえなくチームの全国選手権2部降格が決定。2007年までの契約を結んでいたが、契約解除となる模様だ。
 巧みなボールタッチでシュートに持ち込んだり、基点としてボールをキープしたりと左サイドに流れてから本領を発揮する。ヘディングの下手さはご愛敬。
●Jでの活躍でお馴染みのテクニカル・アタッカー。
  ガッロ(アトレチコMGの愛称)のアイドルでもしチームの1部残留が叶えばそのまま居残っていた可能性が高いが、全国選手権SerieBに落ちたチームにはさすがに残りたくなかったようで2007年までと言われている契約を解除。11月下旬から断続的にJリーグへの復帰をほのめかしている。国内メディアでは浦和レッズの名前が挙がったことがあった。
  代理人も「彼ほどの選手がブラジル全国選手権2部でプレーするのは問題だ」として様々なチームからのオファーを受けていることを明かしている。Jリーグ複数クラブに加えサントス、パルメイラス、ヴァスコ・ダ・ガマ、ボタフォゴと交渉中と代理人はコメント、どこまで本当かは分からないが、確かに今シーズン後半の孤軍奮闘ぶりにはそれだけの値打ちがあった。
  日本で通用する選手であることは実証ずみ。サイドに流れる傾向の強いプレースタイルにはややクセがあるものの、前線でクリエイティブな攻撃の起点となること間違いなし。多少年俸は高いと言われるもののリスクを回避して補強を進めたいJチームにはうってつけの人材と言えよう。



  シマブク・ラオネ(シマブコ・ハオネ) MF

現在無所属
ブラジル代表経験ナシ

サンパウロ、フラメンゴに所属していたこともあるらしい日系人MF。
  実際にサンパウロではBチームに選手登録されていた時期があり、ユース代表GKのレナン、DFエドカルロス、ファビオ・サントス、MFレナン、ダニエル・ロッシ、FWヂエゴ・タルデッリら現在チームの中心に成長しつつある若手選手らとともに2004年はプレーしていたことが記録に残っている。2005年も州選手権開幕時は「ラオネ」の登録名でチームに残っていたが放出。その後フラメンゴ、カンピネーゼ(パライーバ州)、ゴイアス等でプレーしたらしい。
●結構ブラジルに多いシマブコさん。ルーツとなった名字はもちろん島袋さん。関係ないがサンパウロの下部組織にはもう二人シマブコ(ロブソン・シマブコ、マイコン・シマブコ)という選手がおり、こちらの動向も気になるところ。
 何でも父親の仕事の関係で小中学校時代を広島で過ごしたとかで日本語でのコミュニケーションは問題なし。名古屋グランパスエイトを皮切りにコンサドーレ札幌や湘南ベルマーレなどの練習にも参加し、日本でのプレーの機会を探る模様。
 ただしC契約の上限年齢に近い20歳(2/6生)であるためなかなか契約に至らない現状に焦りもあるだろう。ペリクレス(C大阪)の如く日本でパッと花開く選手もいる。即戦力となり得る可能性は低いが、頑張って欲しい、


  ロニ(ローニ) FW

現在ゴイアス(ゴイアス州)所属
ブラジル代表経験アリ(6キャップ)

元フルミネンセのエース。
  ゴイアス州ヴィジャ・ノヴァでプレーを開始、その後サンパウロに所属するも芽が出ず。ブラジル全国選手権3部に転落していたフルミネンセに加入した辺りから実力を発揮しだした。2001シーズンにはサウジアラビアのアル・ヒラルに移籍するも2001年ブラジル全国選手権より再びフルミネンセに復帰。マグノ・アウヴェス(現大分)、マルコ・ブリット(元横浜FM)らと共に活躍した。特にマグノ・アウヴェスとは2シーズン半に渡って共にプレー、良質なアシストを提供し続けた。
2002年にはリオデジャネイロ州選手権でフルミネンセの優勝に貢献。しかし2003年には契約を巡ってフルミネンセとの密月も終焉の時を迎え、ロシアのルビン・カザンへと移籍。次いで同じロシアのクリリヤ・ソヴェトフ・サマラへ、そしてルビン・カザンへと復帰とここしばらくはロシアでプレーしていた。今季中盤にドド(元大分)らと共にゴイアスに加入。8ゴールを決めている。
 171cmと上背こそないものの重心の低い肉体派で、ドリブルテクニックに優れるがタフなプレーもお手の物。頻繁にボールに触れたがり攻撃をクリエイトするタイプで、多産なゴーラーという印象は受けず。どちらかと言えばチャンスメーカー。気性が荒く1999年には長期の出場停止処分を受けたこともあるが、海外でのプレーを経て精神的に成熟したようだ。
 ブラジル代表としてもルシェンブルゴ政権下の1999年に6試合でプレー、4ゴールを挙げている。最もメキシコ戦(3−4)1ゴール、アメリカ戦(7−0)2ゴール、サウジアラビア戦(8−2)1ゴールという具合なのだが。
●盛んに日本国内メディアがベガルタ仙台入りを報道している元代表FW。河北新報(懐かしいなぁ、昔某予備校寮で見てたなぁ)に至っては決定報道を行っている。
  ベガルタ仙台の監督就任が濃厚なジョエル・サンターナ氏とも2度ほど仕事をしたことがある辺りが情報に信憑性を加えるが、ブラジル国内メディアではゴイアスが条件の良いオファーであれば応じたい・・・なる発言をしているのみで、仙台はおろかJリーグ云々という噂もタブロイド誌くらいでしか見られない。(もちろん私の探し方が悪いというのもありますが)
  ゴイアスは今シーズン3位という好成績でリーグ戦を終え、来季のリベルタドーレス杯出場権を確保。途中加入のドド(元大分)、ジャルデウ(元ブラジル代表、残留は微妙)、そしてこのロニなどは来季をある程度見越しての補強だと言われており、果たして南米No.1となる可能性を棒に振ってまでの移籍があるのかがはなはだ疑問ではある。またゴイアスのエース、ロドリゴ・タバタとFWソウザに移籍の噂があり、仮にこの2人を放出するようなことがあればゴイアスとしては何とかロニはキープしておきたい一人となる。
  ただし本人は年齢的にチャンスが残り少ないであろう海外への再挑戦には乗り気らしい。以前よりもどん欲にゴールを狙うプレースタイルへと変貌しておりJの水にも合いそうな選手ではある。難点はホットテンパーな気性で、審判への暴言、相手選手との乱闘での出場停止の経験アリ。
  とはいえJ入りが叶ったなら、ブラジル国内屈指の猛獣使い・ジョエル・サンターナであれば巧いこと使い回してくれそうな気はする。


  ファビオ・コスタ GK

現在コリンチャンス(サンパウロ州)所属
ブラジル代表経験アリ(6キャップ)

○今季ブラジル全国選手権を制したコリンチャンスの守護神。
  1995年ヴィトーリアでデビュー。その後5年間同チームで活躍、ツーロン・トーナメント等下部年代の代表歴も豊富だった。1999年ボリヴィア戦では初代表、2000年には晴れてサンパウロ州の名門、サントス入りを果たすこととなる。加入当時はジュリオ・セルジオ、ラファエルといった選手の控えだったものの、次第に近距離シュートの反応の良さ等で頭角を現し、2002年ブラジル全国選手権優勝時には正GKとして活躍するにまで成長していた。
  ファビオ・コスタここにありを知らしめたのが翌年のリベルタドーレス杯。かつてのヂーダの如くファビオ・コスタは相手のPKを止めまくりチームの快進撃に貢献。決勝こそ自身の冴えないセービングもあって敗退したが、90分間声を出し続ける積極的なコーチングと勝負強さで評価を高めた。
  しかしサントスとの蜜月は3年程。肖像権等の問題の拗れに端を発した契約交渉が難航しサントスを離脱、同州の名門コリンチャンスへと加入した。ここでも持ち前の気合い溢れるプレースタイルで活躍、キャプテンシーも発揮してチームの中心人物となった。しかし2005年に入りチームに巨額の投資を行ったMSIが現場介入してくると次第にチーム首脳陣との関係が悪化。当時の監督・チテが解任されパサレラが就任しそうになるとジウ(元東京V)と共にフロントにチテ慰留を直談判したりと組合長的な役割をこなした。結局パサレラがやってくると当然の如く反目、トップチームからの追放という憂き目を見る羽目になるがパサレラ退陣とともに復帰。ただしコリンチャンスとの溝は決して浅くない。
  試合の大半を吠え、味方を鼓舞し、相手を威圧する気合いの入ったプレーが持ち味。サントス時代のリベルタドーレス杯ではビッシビシPKや至近距離弾を止めたように、瞬発力と反応力が売り物。無論南米GKらしく明らかに我流で、ファンブルに危ういパンチングとポカも多いのだが・・・。
●この頃妙に日本絡みの微妙な情報を連続アップするグローボが震源地となってJ入りの噂が浮上した「ジョーズ(渾名)」。
  ブラジル国内でも実績・知名度はかなり高く、ロジェリオ・セーニ(サンパウロ)、マルコス(パルメイラス)の次あたりにランキング。とにかく至近距離のシュートには異様に反応がよく、従ってPKには絶対の自信がある・・・という典型的な南米GKである。今季はブラジル最大手のサッカー雑誌・プラカール選出のベストイレブンに輝いた。
  かねてよりコリンチャンス・・・というかMSIとの不和が公然と報道されており、今季の契約切れにともなう延長交渉も進展がない。結果代理人が「そんなら2006年はJリーグでやっちゃうよ、オファーもあるし」という具合の発言をしたのが事の発端である。昨年にもパルメイラスのセルジオが同じような経緯でJ入りの可能性を示唆していた時期があるが、それと同じパターンか?
  正直このご時世、まして外国人枠に欧州の如く抜け道のないJリーグにあってGKというポジションにブラジル人を呼ぶクラブがあるのかどうかが疑問だ。場数を踏んだ歴戦の戦士ではあるものの技術的な洗練度はイマイチな上に、年俸は高め。ヨーロッパでは割とプチ・ブームのブラジル人GKなのだが、J入りとなると疑問符が10個くらい付くという印象をぬぐえない。よっぽどGKに困っていて、フィールドプレーヤーが充実していて、お金のあるクラブが存在するのならばまるっきりない話でもないのだが
 
→12/18、古巣のサントスに復帰することが決定。

  リカルジーニョ MF

現在サントス(サンパウロ州)所属
ブラジル代表経験アリ(20キャップ)

○これまで獲得したタイトル数は12にも上る、ブラジル国内屈指のギャラクティコ。
  フットサル出身で故郷サンパウロ州でのプロデビューを目指したものの結局1995年パラナ州パラナ・クラブでデビュー。しかしパラナではその足技で州選手権3連覇に貢献、1996年には初の代表入りを果たし、1997年にフランス・ボルドーへ移籍する。しかしフランスのフットボールに順応しきれたとは言い難く、力の出し切れない実力派という評価を受けた。
  その後コリンチャンスへ移籍すると本領を発揮、一躍看板選手に。ガマーラ、ヴァンペッタ、エジウソン、ヂーダ、リンコン等スター集団を結成しブラジル全国選手権2連覇。第1回世界クラブ選手権優勝も果たした。2000年には再び代表入り。持ち前のテクニックは洗練され、試合を組み立てられる実用性に富んだ選手へと成長した。
  ところが2002年、コリンチャンスからサンパウロへ突如移籍。マルセリーニョ・カリオカ(元G大阪)一党との不和が原因らしい。サンパウロでのプレー後、イングランドのミドルスブラへと移籍するがここでは環境に馴染めずに僅か2ヶ月程で退団してしまっている。
  評価を再び高めたのがサントス入団後。大量の選手流出で一挙に弱体化したサントスの中盤を見事にコントロール、絶大な存在感を発揮する。代表にもコンスタントに招集され続けており、現在ブラジル国内に残る選手の中でもトップクラスの実力を誇っている。
  基本的な技術レベルが高く、ほぼ完成されたゲームメーカーで、左足で長短の正確なパスを操ることが出来るのが魅力。またプレースキックの精度も相当なものがある。また非常に運動量が豊富で、守備面での貢献度がかなり高いこともアビリティの一つだ。
●このオフシーズンで唯一となるかもしれない、Jリーグ入りの噂がある現役セレソン選手。
  今シーズンでサントスとの契約が切れ、フリートランスファーでの獲得が可能とあって噂に上っただけでもローマだのレアル・マドリーだのと世界最高クラスのクラブからコリンチャンス、インテルナシオナルとブラジル国内のクラブに至るまで相当な数のクラブチームの名前が並ぶ。玉石混合の噂が出ては消える今シーズンのブラジル国内移籍戦線の目玉選手だけに、Jリーグ入りの噂もあって当然といったところか。ブラジル国内では12月に鹿島アントラーズの名前が挙がった。
  EU国籍を保持しているという特典からやはりヨーロッパのクラブが獲得にかなり積極的に活動している模様。ただし本命と噂されていたレアル・マドリーがブラジル人で獲得を熱望していたと言われるルシェンブルゴを解任し、またチーム内ではブラジル人選手が増え続けている現状への評判が芳しくないためおそらく獲得レースから撤退すると思われる。ところがそのルシェンブルゴがリカルジーニョが所属するサントスの監督に復帰した為残留の可能性が今度は浮上。果たしてJリーグチームが入り込むスキがあるのだろうか?
  余談だがこのリカルジーニョに加え柏レイソルから鹿島アントラーズに貸し出されているリカルジーニョ、インテルナシオナルでボランチとして才能が開花した元名古屋・平塚・川崎Fのリカルジーニョ、さらに現在グレミオの9番にまで成長した元柏リカルドも「リカルジーニョ」としてプレーしており、一線級でプレーする日本にご縁のあるリカルジーニョさんはメチャメチャ多い。気をつけられたし。

  ヂエゴ FW

現在クルゼイロ(ミナスジェライス州)所属
ブラジル代表経験ナシ

○今季トップデビューを果たした新鋭FW。
  クルゼイロの下部組織から今季トップチームへと登録されるも、シーズン序盤は1軍と2軍の間を行き来。ブラジル代表FWフレッドやアドリアーノ・ロウサダ等実力派の揃うクルゼイロFW陣の厚い層に阻まれて州選手権までを過ごした。
  転機となったのはフレッドのフランス・リヨンへの移籍。昨期ポンチプレッタで活躍、代わるエースとして期待されていたウェルドンが期待に応えられずケリーやロペス等本来MFの選手を使い回していたクルゼイロのグスマン監督は21歳のヂエゴを抜擢して起用。ヂエゴはこの期待に応えて結果を出し続けた。途中ヴィトーリアからアレクサンドロが加入、同年代のフランシスマールらも起用されるようになるとローテーションを組み出場することが増えたが、高い評価を受けた。
  現役セレソンのフレッドとはまだまだ比較できないが、前を向いた時のスピード感と単独で相手を崩せるドリブルテクニックは典型的ブラジル人FWの魅力に溢れている。
  ブラジル全国選手権では今季9ゴールを挙げた。
●アラウージョ(G大阪)が移籍するクルゼイロの新鋭FW。
  元ルシェンブルゴの副官・パウロ・セザール・グスマン監督の元復活のプロジェクトを進めるクルゼイロがアラウージョを含め積極的な補強を行う中、条件の良い契約(現在は1軍中最低レベルと思われる)と出場機会の確保を求めて交渉中。代理人がJリーグからのオファーもある旨を発言している。ただし具体的なチーム名はナシ。
  伸びしろの多い期待株であり、今季に限ればしっかりと結果も出した。特に大エースのフレッドの抜けた穴をまがりなりにも埋め、スランプのベテラン・ウェルドンという誤算をカバーしたという点はかなり評価していいと思われる。州選手権終了時には構想外となりかけた事もあり、年俸は低め。おそらく将来性を鑑みてクルゼイロが好条件の契約を提示すると思われるが、一方でクルゼイロは他にも実績あるFWの補強にも乗り出しているようで、仮に元セレソンクラスの選手の加入が実現した場合には放出もあり得る。おそらくアラウージョとアレクサンドロがスタメン、控えにウェルドン、アドリアーノ・ロウサダ、ダニエル・モライス、そしてヂエゴと出番は今季よりも減少すると予想され、伸び盛りの21歳が出場機会を求めてJへ、という可能性は否めない。
  やや線の細さが気になるが、スピーディなプレースタイルと単独突破の破壊力はエジウソン、エメルソン、ジュニーニョといった成功を収めた特急系ブラジリアンを彷彿とさせる。例によって代理人発言が大元である為ブラフである可能性が高いが、果たして・・・。
12/26、クルゼイロと2010年まで契約を更新した模様。


  グスタヴォ FW

現在インテルナシオナル(リオ・グランデ・ド・スル州)所属
ブラジル代表経験ナシ

○リオ・グランデ・ド・スル州を中心にチームを転々とするセンターフォワード。
  1999年グレミオでデビュー、2001年にはドイツ・ヴォルフスブルクへと移籍したらしい。他にもノルウェーのローゼンボリに所属していたこともあるようで、海外での経験が豊富。
  グスタヴォの持ち味が最も光ったのがランズクローナBoIS(スウェーデン)時代。当たりと空中戦の強さで活躍した。
  契約終了後迎えられたジュヴェントゥージではウーゴ(元東京V)らとともにプレー、しかし安定した活躍ができずに放出。今季前半は故郷リオ・グランデ・ド・スル州のグローリアというクラブに所属しチームの中核として活躍、州選手権では1次リーグ首位と大健闘した同チームに貢献。特に州最強チーム・インテルナシオナルとの対戦では2ゴールを叩き込みアップセットを演出。1次リーグ・2次リーグともにグローリアと同じグループに入り苦しめられたそのインテルナシオナルが州選手権終了後に獲得。ブラジル全国選手権、コパ・スウ・アメリカーナ等で活躍した。
  今季こそインテルナシオナルという大規模のクラブに所属したが、そこにたどり着くまでには四流、五流のクラブを流れ歩いた苦労人である。
●インテルナシオナルから放出されることが決まっている長身FW。
  今季ゴールを決めまくったラファエル・ソビス、トヨタカップでの活躍が記憶に残るイアルレイ等々ドリブル系のFWたちが多いインテルナシオナルに加入し攻撃のオプションとして期待されたが、際だった活躍はできず。シーズン終盤には頼れる長身FWとしてのポジションもコロンビア人のレンテリアに奪われてしまった。それでもブラジル全国選手権では3ゴールを挙げている。ブラジル全国選手権首位を争う一方でコパ・スウ・アメリカーナでも勝ち上がり、アルゼンチンのロサリオ・セントラル戦ではエース・フェルナンドンの不在を埋めるプレーを見せるなど過密日程に苦しんだインテルナシオナルをそれなりに支えた。
  既にインテルナシオナルはこの選手の放出を決定したようで、代わりとなるレオ(パウリスタ)を獲得。ガゼタ、ランサ、プラカールといった大手メディアが具体名こそ出ていないものの即座に「日本のチームに行く」と報道しており、信憑性は高い。
  今季のタテへのスピードを活かしたインテルナシオナルのプレースタイルにはフィットしなかったが、試合終盤に放り込みのターゲットとして投入されることもあり、やはり魅力はヘディングと競り合いの強さ。個人的にはポストマンというイメージはあまりなく(インテルナシオナルのプレースタイルも関係あるけれど)、サイドからのクロスに体格を活かしてガッと飛び込むようなシーンの方が印象的。意外と相性のいいブラジリアン長身FW、かつバロンやマグロンと同じく無印。海外でのプレー経験も充分にあり、環境適応も早そうだ。本名グスタボ・サイブ・マーティンス。登録名マーティンスとかになるんだろうか。

  ペドリーニョ MF

現在パルメイラス(サンパウロ州)→アル・イティハッド(サウジアラビア)にピンポイントレンタル
ブラジル代表経験アリ(1CAP)

○ヴァスコ・ダ・ガマ時代は「チーム史上最高の才能」と賞された攻撃的MF。
  1995年ヴァスコでデビュー。早くからその才能が評価されそのパスセンスと非凡な得点力にはヴァスコのサポーターのみならずリオ、さらには次代のセレソン選手として大きな期待がかけられていた。20歳になるころにはレギュラーポジションを確保、しかし順風満帆な日々は長く続かず、線の細さが災いしてか生命線である両膝に爆弾を抱えることになる。ヴァスコが出場したトヨタカップにも出場できなかった。仮に彼が出場していたのなら・・・と悔やむサポーターも。
  度重なる怪我から這い上がるも再負傷を繰り返し、代表に呼ばれれば合宿直前に長期離脱を2回。次第にサポーター、ブラジル国民の期待も薄れ、パルメイラスに半ば放出の様な形で移籍。かつてのヴァスコのアイドルは消えゆくかに思われた。しかし才能は錆び付かず、チームの攻撃陣を一手に仕切るゲームメーカーに。
  ・・・しかしまたもや負傷で離脱、復帰するも既に遅くパルメイラスは2部に転落。その後マグロン(現横浜FM)、代表GKマルコスらと共にチームの立て直しの重責を担い、1シーズンで1部に返り咲いた。
 2部時代もしばしば負傷で離脱した「ガラスの才能」で、未だにフルシーズンの活躍は難しい。が、局面を変えるキラーパス、芸術的なプレースキックは国内タレントでも1,2を争う。2004年8月17日の対ハイチ戦のセレソン代表に数年ぶりに招集された。今期はFWとして新境地を拓き、得点力にも非凡な才能を発揮している。
●世界クラブ選手権に出場したアル・イティハッド(サウジアラビア)がピンポイントでレンタルしたものの、レギュレーション違反(1ヶ月以内に2チームでプレーしてはいけない)にひっかかり結局同選手権には出場できず・・・という件で知名度アップ?のガラスの天才。
  ジュニーニョ・パウリスタとマルシーニョの現役代表クラスに加えて若手のレイナウド、クリスチアンが揃うパルメイラスの攻撃的MFのポジション。実力者には違いないが昨期もFWで起用されることが多かったりとポジション争いからははじき出されることが多く、エメルソン・レオンの来季の構想からは若干漏れがち。早くからアトレチコ・パラナエンセが獲得の意思を示していたが、ここにきてJリーグのクラブとサンパウロからのオファーがあるとの情報が浮上。本人も魅力を感じているらしい。
  ただ子どもが生まれたばかりとかで海外への移籍にはためらいがあるらしく、パルメイラスもFWでのプレーにも目処が付いた彼を全く不必要な選手だとは考えていない模様で、J参入の可能性はちょっと薄い。また負傷の前歴が非常に多くそのあたりも大きなネックとなる。かつては酷薄なハードタックルを食らうと本当に1シーズンを棒に振りかねない程ガラスの膝で、現在はそれなりに頑丈になってはいるのだが・・・。個人的に大好きな選手、加入叶えばJでもビスマルクばりの存在感を発揮してくれると思うが、できればアトレチコ・パラナエンセに移籍しカジューでコンディションを向上させてほしいと思う。

  パウロ・アウトゥオーリ 監督 →鹿島アントラーズ

現在サンパウロFC(サンパウロ州)監督

○世界クラブ選手権を征した指揮官。
  マリティモやヴィトーリア・グイマリャエスなどプレーヤー時代に過ごしたポルトガルでの監督経験が豊か。
  国内では1995年にボタフォゴを指揮、トゥリオ&ドニゼッチの強力2トップを擁してブラジル全国選手権を制覇。その手腕を買われてポルトガルのベンフィカ・リスボンでの采配を執った経験も持つ。
  1996〜97年にはクルゼイロの監督に就任、ヂダ(現ACミラン)、ヴァウド(元名古屋)、ファビオ・ジュニオール(元鹿島)、リカルジーニョ(元柏、鹿島)といったタレントを率いて南米を席捲、1997年にリベルタドーレス杯を制覇することに成功した。ただトヨタカップ直前に成績が低迷してチーム状態が悪化、結果解任され来日が叶わなかった・・・という過去ももつ。
  2002年からはペルーのスポルディング・クリスタルの監督に就任、国内リーグ制覇に成功。そこでの采配が評価されて1年以上空席だったペルー代表監督に就任。足下でのボール奪取には長けるものの人に弱いディフェンス、コレクティブな動きに欠ける攻撃・・・というペルーサッカーの欠点を、メンタル面での改善(脱・負け癖)や若手とベテランのミックシングで補い同代表の立て直しを図った。2年余りペルー代表で指揮を執っていたが、エメルソン・レオン監督(当時)をヴィッセル神戸に引き抜かれたサンパウロFCが後任候補に抜擢すると「ペルーのサッカーメディアから悪意ある批評を受けた」なる怪しい理屈で同国代表監督を辞任。最後にミソさえつけなければペルーサッカー復活の貢献者だったのだが・・・。
  “立つ鳥跡を濁した”ものの当世ブラジル国内屈指の名将レオンの後を引き継ぎリベルタドーレス杯を自身二度目の制覇、第2回世界クラブ選手権ではリバプール(イングランド)を下して頂点に立つことに成功。連携攻撃の構築が巧い監督で、指導方法も理論的。一方で選手にはあくなき敢闘精神を求める傾向が強い。
●世界一のクラブを率いた監督の離任など、他の国では考えられないのだが、ここはブラジル、監督もまた資源。
  鹿島アントラーズの後任監督は誰か、というのはブラジルのサッカーメディアでもそれなりな関心を集めており、先日のジョエル・サンターナ然り、今回のアウトゥオーリ然りと「セレーゾの後継者は○○」的報道は多い。世界クラブ選手権が開幕する直前あたりから断続的に鹿島アントラーズの監督就任が噂され、鹿島側も候補の一人である旨の発言をしている。
  ただクラブ内ではアウトゥオーリの前任監督・エメルソン・レオンが州選手権優勝直後にヴィッセル神戸の監督に引き抜かれる(後に辞任)、というごく最近の出来事を鑑みて、連続してクラブの監督を放出することで選手のフロント不信やサポーターの抗議行動を危惧している向きもある。レオンの際とはケースが違う気もするが、確かにJへ監督を二人続けて引き抜かれるクラブというのは格好悪い。
  ・・・しかし一方でここしばらくのサンパウロの大本命・ムリシ・ラマーリョ氏がインテルナシオナルとの契約を更新せず現在無所属状態にあるというグッドタイミングでもある。インテルナシオナルをラマーリョ一家に仕上げた同氏の手腕はブラジル国内でもNo.1を争うとの評価で、コリンチャンスやアトレチコ・パラナエンセも関心を示しているようだが、彼を呼べるようであれば案外思い切った決断をするかもしれない。
  ブラジルサッカーらしい華やかさには欠ける印象が強いが、サイドアタックとパス&ゴーを基調とした組織サッカー、破綻なく守り賢く攻める「強い」チームを作ることで知られる監督、海外での経験も充分。理論派の割には結構鬼教官タイプらしく、ヂエゴ・タルデッリはプライベートの乱れから2軍送り、アレとヴェルベルは守備をさぼるので構想外。怖ぇ・・・。サンパウロでは前任レオンが3バック信者だった為か3バックを継続して用いることが多かったが、基本的に4バックを好む。
  世界を征した同氏のJ入り実現は果たしてなるか?
 
・・・まぁ、ムリシ・ラマーリョの方を獲っとけばいいという気はしますが。

 
12/30、サンパウロが退団を発表&鹿島アントラーズが新監督就任を発表。

  アレクサンドロ FW

現在クルゼイロ(ミナスジェライス州)所属
ブラジル代表経験ナシ

○今季のバイア州選手権得点王。25歳。
  選手育成に定評のあるヴィトーリアで17歳の時にトップデビュー。ただし当時のヴィトーリアにはアラン・デロンやクレベールといったベテランFWが揃いなかなか出番に恵まれず。6シーズンを過ごした後、スポルチ・レシーフェやポンチプレッタにレンタルされる。ただこの不遇の時期にもめげず研鑽していたようで、いつしか空中戦で競り負けない強靱な肉体派FWへと成長する。
  ヴィトーリアが全国選手権2部に落ち選手の流出が激しかった2005年、バイア州選手権でその素質が開花。8ゴールを挙げ州選手権得点王となる。勢いは止まらず、低迷するチームをよそに全国選手権2部でもゴールを量産、第一次フェーズでヴィトーリアは全国選手権3部転落が決定したものの孤軍奮闘し13ゴールで得点ランキング2位に輝いた。
  全国選手権2部早期敗退でヴィトーリアの日程が終了すると、同じくヘディングを武器としていたウェルドンのスランプに業を煮やしていたクルゼイロが獲得。途中加入にもかかわらず11ゴールを挙げて注目される。来季もクルゼイロ攻撃陣の中核選手となるはずだったのだが・・・。
  183cm、80kgの重厚な体格を利してのヘディングが現在の最大の武器だが、デビュー直後はそのシュート力の方に注目が集まっていた様に強シューターでもある。
●2006シーズンはガンバ大阪から加わったアラウージョと2トップを組む予定だった長身FW。
  ヴィトーリアから加入後順調な結果を残し、来季のクルゼイロ完全復活の構想にも入っていた。が、クルゼイロは今オフにジウ(東京V)やマリーニョ(イパチンガ)といったFWを補強、ただでさえ人員過多だった前線のメンツは飽和状態に。それでもFWの中では最も大柄でヘディングを武器とするアレクサンドロの芸風ならば活躍の機会は充分残っていたが、ダメ押しでこのたび同じ芸風の元ブラジル代表FWエウベルの加入が決定。クルゼイロはつい先日ヂエゴやフランシスマールといった若手選手との契約を延長しており、アラウージョとエウベル、ジウがスタメンクラスでヂエゴ、フランシスマール、ウェルドンがそれに次ぐポジションに。アレクサンドロのクルゼイロの立場は一気に立場が怪しくなった。
  結果J入りの噂が浮上したものと思われる。が、噂に上ったチーム名はアモローゾ獲得が微妙となっているFC東京。400万ユーロでアプローチされていると具体的なチーム名及び金額が記述されており、通常では可能性充分な展開ではある。しかし前述したアモローゾとは明らかに芸風が異なり、かつ歴代FC東京の外国人選手とも一線を画する。よってイマイチ信憑性に欠けるような印象も受ける。新監督に就任したガッロが根本的にチームスタイルを変える、というのであれば可能性のある人材だが・・・。
  走力には欠けるもののバイア州仕込みのタフな空中戦がウリで、シュート力も結構強い。昨年日本でプレーしたクリスチアン同様、大柄な割にはムービング系のFWである。ヴィトーリア出身の選手はJとも相性がいい。ただアモローゾから方向転換しての獲得であればちと支離滅裂な気はするのだが・・・。

  デジマール DF 情報提供・アリマニア様

現在サント・アンドレ(サンパウロ州)所属
ブラジル代表経験ナシ

○実現すれば実に8年ぶりのお里帰りとなる元Jリーガー。
  バイア州出身で地元の名門ヴィトーリアでデビューし、1995年にはブラジルU−20代表として南米ユース選手権優勝メンバーにもなっており、カタールで開催されたワールドユースにも出場。全試合でスタメンとなり日本戦でも出場。奥のゴール、懐かしいなぁ。同代表にはグラウシオ(現福岡)、デニウソン(現レアル・ベティス)、ルイゾン(元名古屋、現サントス)などが名を連ねている。
  その後やや伸び悩んだがジュヴェントゥージ、パルメイラス、アトレチコ・ミネイロでプレー。意固地になって古賀の代役を捜していた頃のJリーグ・ジュビロ磐田にやってくる。その際にはポジショニングは悪く、スピードは無く・・・と短所ばかりが目立ってしまった。ただしFKの精度はかなりハイレベルで、ハーフウェーから前線の選手に合わせるボールやゴール前で直接ゴールを狙うボールを使い分けていた。
 結局ロクな活躍ができないままジュビロを退団。その後コリチーバに拾われるもこれまた活躍できず、パウリスタへと移籍。このまま尻すぼみなキャリアを送るかに思われた。が、野心に燃えるサンパウロ州のサント・アンドレが獲得。キャプテンの重責を与えられプレースキッカーとしても活躍、奇跡のサント・アンドレのコパ・ブラジル制覇に貢献した。当時の監督はJリーグにセンセーションを巻き起こしたペリクレス・シャムスカ現大分監督、この辺り慧眼恐るべしである。
  2005年はリベルタドーレス杯でも活躍。相変わらずスピードには欠けるものの、今年夏あたりからセンターバックとして起用されるようになり幾分その欠点も目立たなくなった。上背はないものの人に強く、キャプテンシーでラインをコントロールできる渋いベテランに成長している。
●年の暮れも迫った12月に東京ヴェルディ入りがガゼタ、エスポルテ、テラ等で報道されたマニアック・Jリーガー。
  シャムスカ招聘でチーム強化→コパ・ブラジル奇跡の制覇→リベルタドーレス杯出場、とひととおりの目標を達成、ブラジル全国選手権セリエBにも定着?し一段落したサント・アンドレ、世代交代を図る意味なのか今季は選手の出入りがかなり激しい。時代が終わったとでも言うべきか、ここ数年の同クラブの躍進を語る上で欠かせないデジマールもどうやら放出となる見込みである。
  J時代のグズグズなパフォーマンスが先立つ感はあるが、ブラジルではサイドバックで起用され続けたのが確かに不思議。アンデルソン・リマ然りジュリオ然り、多少スピードがなくてもブラジルのサイドバックは攻撃力があれば何とかなるのか?とはいえ南米の強豪チームが争うリベルタ杯ではやはり不安だったのか同選手権の最中にセンターバック起用となった。裏を返せばそれだけチームのDFラインには必要な人材だったとも言える。ちなみにコリチーバがラフィーニャ(現シャルケ)を放出した際には代役として名前が挙がっていた。
  Jでは前回同様おそらくサイドバックでは通用しないだろう。また上背も170cm台後半とそれほどではない為センターバック起用にも若干不安が残る。3バックのセンターでラインコントロールを担当してもらうのが一番妥当かもしれない。
  と辛口の評価をしてしまったが、嘗てのザル右ラテラルの面影はなく、タフでしつこい玄人好みの選手に成長しているデジマール。守備面ではキャプテンシーと一対一の強さに、攻撃面では妙を見せるプレースキックに期待したい。
  ちなみに「dedimar.com」という自身のホームページを持っており、フリーキック集だの家族の写真だのが見られる。。