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LAST UPDATE 3/1
今年はとっても賑やかなブラジル・J間の移籍戦線、
若手・ベテラン含め、
今年は色々と面白い選手がやってきそうな予感がします。
非常に多くの選手についての情報が上っていますね。
今期2ページ目、
「来る前に騒げ」も6回目です。(ジョニウソン以下の選手を引っ越しました)
Jリーグ中断期間、主にブラジル各メディアで「Jリーグ入り」が取りだたされている(いた)選手をピックアップ。
注
ブラジルのメディアは「世界一スッパ抜き・トバシが多い」と思われます。
ですから、ガセ込みで騒いで楽しむ方針です。
それでも一応、複数のデータソースが確認できたもののみ掲載しています。
見たことない選手は手を抜きます。あしからず。
また、特にこのシリーズのコラムについての無断転載が目立ちます。
律儀にご連絡して下さっている方々が逆に無駄骨を折られているような現状です。
駄文ですが、引用・転載を希望される方は何卒一報を。
ジョニウソン ボランチ →ベガルタ仙台
現在クルゼイロ(ミナスジェライス州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○旋風を巻き起こしたヴォルタ・レドンダで名を上げたボランチ。 リオ・デ・ジャネイロ州出身で20歳の時にリオのマイナークラブ、ヴォルタ・レドンダでデビュー。チームがコパ・リオ・デ・ジャネイロの制覇(2000年)を達成した辺りから頭角を現す。 短期間でチームを移ることが多いブラジルでは珍しく、ヴォルタ・レドンダにはデビュー以来8年間在籍。その8年目となる2005年、ヴォルタ・レドンダはクラブ創立30年の節目を迎え「リオ州選手権制覇」を目標にダリオ・ロウレンコ監督の元快進撃を開始。ジョニウソンは同監督の掲げたフラットに近い4−4−2(監督曰くプレミア式)の布陣で、豊富な運動量と絶妙なポジショニングで活躍。チームのリオ・デ・ジャネイロ州選手権前半戦、タッサ・グアナバラ制覇の快挙に貢献した。 その後トゥリオの離脱(→大分トリニータ)に伴いボランチの補強を進めていたボタフォゴに加入。「ヴォルタ・レドンダでなら活躍できても、他のチームでは活躍できない」と酷評された他の移籍メンバーとは異なり、中盤のダイナモとして活躍。トゥリオの穴を埋め、彼が活躍している間は今も続くボタフォゴの「トゥリオ復帰待望論」はおさまっていた。 2006年にはクルゼイロに移籍。ファビオ・サントスやマルチネス、レオ・シルヴァといった選手たちとポジションを争った。 ヴォルタ・レドンダ時代はセンターハーフ的なポジショニングを常としていたが、ボタフォゴ、クルゼイロではオーソドックスなボランチとしてプレー。非常にパスミスが少なく、リスクを冒さない攻守の繋ぎが持ち味。 |
| ●具体的なチーム名こそ出ていないものの、Jリーグチームとの交渉が頻繁に囁かれているボランチ。 グローボ、ガゼタ辺りが震源地。鹿島アントラーズを離脱したパウロ・アウトゥオーリが新監督に就任するクルゼイロの選手で、29歳という中堅ながらチームの若手選手の激しい追い上げにあっており、チームもどうやら移籍を容認しそうな雰囲気である。 トゥリオの後釜に座ったことから分かるように、中盤の心臓というか肺としてよく動くダイナモ・ボランチである。またブラジルメディアの統計では「明らかなパスミス」が1試合平均1本以下と、パス精度が高い。もっともこの数値には表れないが、大胆なサイドチェンジや豪快なロングフィードなどあまりダイナミックな中盤の展開を見せることはなく、丁寧に短〜中距離のパスを通すことが多いのが一因ではある。ヴォルタ・レドンダ時代はかなりアクの強い選手という印象だったが、現在は実戦的な好選手。 そういえば今年は例年よりブラジリアン・ボランチの移籍情報が少ない。ボランチの補強を課題として挙げているJチームは少なくないはずなのだが。クルゼイロが即戦力クラスのFWの獲得を今季オフの補強の目玉に挙げており、その候補の中にワシントンやフランサ、そしてボルジェスといったJクラブでプレーする選手の名前も含まれている。案外交換の形で加入、というパターンでJ入りを果たすのではないだろうか。怪しいのは仙台?ってのは個人的予想です。 →ボルジェスとの交換じゃないけど、ベガルタ仙台に加入決定 |
レイナウド FW
現在サントス(サンパウロ州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○フランスで2シーズン余りを過ごしたFW。187cmとかなり大柄だが持ち味はシャドウストライカーとしての抜け目ない動きとダイナミックな速いドリブルである。 フラメンゴでプロキャリアをスタートさせフラメンゴのリオ州選手権3連覇に貢献。2002年にサンパウロに移籍し、2003シーズン途中でサンパウロの経営危機に伴いパリ・サンジェルマンに売られていった。指導陣の完全なる信頼を得るには至らずライバルたちと併用される日々、特にセルビアの奇才・リュボヤが加入した後は控えが多かったがそれなりに活躍。 2002年ブラジル全国選手権で12得点を挙げた時がベストシーズンと言えるが、本人曰くサンパウロ時代は持ち味の30%も出せなかったらしい。ルイス・ファビアーノの様な典型的ファースト・ストライカーの周りを衛星の如く動くのが性に合っているらしく、フランスでもパウレタとコンビを組むことが多かった。自分より背の低い選手にポストプレーを任せて動き回るプレースタイルは何とも独特で、それがアダとなったか2005年に所属した柏レイソルでは活躍できず。ことゴールアベレージの低調さでサポーターの落胆を買った。 その後J2に落ちた柏レイソルからサントスにシーズン・レンタルで移籍。コンスタントなプレーができなかったもののイマイチ決め手を欠くサントスFW陣の中では活躍した部類に入る。 |
| ●本コラム2度目の登場。といってもシーズン・レンタル終了に伴う復帰報道なのだが。 11月、ブラジル全国選手権SerieA終了が近づくにつれ柏レイソルへの復帰報道が出始めた。11月下旬には一度確定報道まで出たものの、以後は再び「復帰の可能性アリ」と報道されるに至る。サントスが思うようにFW・MFの補強を進められていない現状が影響しているのか、そう言えばフランス・スペイン移籍が決定的と言われていた元柏・クレーベル・サンターナの交渉も停滞中だ。 さて、ブラジル復帰後のレイナウド、サンパウロ州選手権ではさすがと言うべき存在感を示した。ゴール数こそ3ゴールだが強豪相手のビッグゲームでゴール、アシストを挙げ活躍。続いてブラジル全国選手権SerieAでも5ゴールを挙げた。 ・・・が、ルシェンブルゴ監督は最早レイナウドを信頼していないと思われる。上記のように出色の活躍をし、FWの軸として活躍するかに思われた矢先に怪我やコンディション不良でしばしお休み、というパターンを3,4回繰り返した為だ。全国選手権中断期にはウェリントン・パウリスタ(スペイン・アラヴェスへの移籍が決定)、ノロエステで活躍したストライカー・ロドリゴ・ティウイらを獲得したり、ロドリゴ・タバタをFWに回したり・・・とレイナウドに頼らず切り盛りしていた。歴とした実力者ではあるのだが、ここのところのコンディションの悪さは如何ともしがたい。 柏復帰が叶ってもまずはコンディションの回復、次いでチームへのフィット・・・とかかる時間が多すぎる。ただでさえ復帰初年度で序盤から落とせない戦いが続く柏レイソル。爆発的なドリブルとアタッキングセンスは魅力的だが、仮に加入が叶ってもリスクは大きいとみる。 |
ゼ・ホベルト MF FW
現在ボタフォゴ(リオ・デ・ジャネイロ州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○小柄ながら前へ前へと進出するプレーが持ち味の、元柏レイソルのMF。 クルゼイロ、ポルトゲーサを経てヴィトーリアで活躍。アンドレ、アリスティサバルといった優秀なFW陣にアシストを供給、自身も3ゴールを挙げた。 その後柏レイソルに加入したが、単独で持ち込む実力はあるものの、攻撃に厚みを加える働きができず。次第に突破自体の威力にも陰りが見え始め、結局リーグ戦では18試合出場1ゴールと低調な成績に終わってしまう。 その後古巣ヴィトーリアへ復帰。バイア州選手権に出場した後ボタフォゴのトライアルに参加、好アピールで見事リオ州の名門への加入を決めた。2006年ブラジル全国選手権では攻撃の核として前線で頻繁に攻撃参加。途中総入れ替え状態になるなど終始決定力不足が囁かれたボタフォゴFW陣(結局レイナウドが終盤ゴールを量産したが)を上回るゴールアベレージを残した。 ボタフォゴ首脳陣も厚い信頼を寄せる、存在感ある選手へと変貌している。 |
| ●こちらも2度目の来日となるか、柏レイソルでかつてプレーしたMF。 例によってJ復帰が噂されている選手で、柏への来日時はヴィトーリアが所有権を有するチームだったが、現在の所有権は柏とボタフォゴの共同らしい。ガゼタ、グローボがボタフォゴでは来期プレーせず、日本に移籍するのではないかと報道している。一方でリベルタドーレス杯に出場するフラメンゴ等他のリオ州のクラブも関心を示しているようである。 いつの間にかそんな人気選手になってしまったゼ・ホベルトなのだが、それも頷ける今期の充実ぶりだった。J時代はキレのあるドリブルを積極的に見せるものの、シュートを撃つ姿勢に欠けゴールに直結できるプレーが見せられなかったのだが、今期はまさしく豹変。中盤での出場が主でありながら(終盤戦、前線のあまりのコマ不足からFWでも起用された)積極的に2列目から飛び出し、またドリブルで守備陣をすり抜けシュート&ゴール。全国選手権SerieA9ゴールの大半をMFとして出場した試合で挙げている。中盤にゲームをコントロールできるセンスのある選手が不足し中盤の構成力がやや乏しかったボタフォゴの攻撃を鑑みれば、突破中心でゴールチャンスを得て、なおかつ課題とされた得点力を向上させた今期のゼ・ホベルトは本当に光っていた。 「柏一家」的な一体感でJ1復帰を決めたレイソルだけに大きくチームバランスを崩すのは避けたいところ、仮に加入叶えばウィング的な仕事を担当することになるだろうか。サイドからドリブルで仕掛けていくのは以前と一緒だが、是非とも中央に切り込んでのシュートやパス交換での抜けだしなどブラジル復帰後に見せたゴーラーぶりを披露して欲しいところだ。 |
ジュニオール・マラニョン ボランチ MF →大分トリニータ
現在サンタ・クルズ(ペルナンブコ州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○低迷し今期ブラジル全国選手権SerieAにて最下位を爆走したサンタ・クルズで気を吐いた、下積みの長いボランチ。 ブラジル北東部に位置するマラニョン州出身、同州インペラトリッツという小さなクラブにて1997年、20歳でプロデビュー。翌年同州アメリカーノ・マラニョンに移籍し3シーズンを過ごした。 2001年、当時ブラジル全国選手権SerieBに所属しSerieA昇格の野心に燃えるフィゲイレンセのスカウト網に引っかかり同チームのトライアルに参加、お眼鏡にかなって加入するチャンスを得る。が、州選手権期間に大きなアピールをすることは出来ず、全国選手権開幕前にセルジッペ州のセルジッペへと放出。一度目のビッグチャンスを棒に振っている。 セルジッペでは2002年までプレー。その後イトゥアーノ、カルデンセ(ミナスジェライス州)と四流、五流のクラブを渡り歩き、2005年にはウニクリニックというセルジッペ州のクラブに加入。ここで好プレーを見せて2006年かつてのフィゲイレンセ加入の際と同じように、SerieA昇格を決めたサンタ・クルズに加入することとなった。 開幕前からカルリーニョス・バラやレイナウド等々主力クラスを引き抜かれ降格最有力候補だった同クラブは早々にリーグ最下位を独走。相次ぐ監督交代と戦術変更、緊急補強選手の参入で満足のいく状態でパフォーマンスを披露することは叶わなかったと思われるが、それでも終始主力として活躍。特にボランチのポジションには国内トップクラブでのプレー経験を持つアウグスト・レシーフェやザダが途中加入したが、自身のポジションを堅持した。 豊かな運動量とカバーリングの巧さを武器としたダイナモだが、今期は4−3−3の中央のポジションでより攻撃的な役割を背負うこともあった。悲惨な成績に終わったサンタ・クルズの中でも、FWのネネーとこの選手だけは高い評価を得、サポーターからも支持を得ている。 |
| ●大分入りが噂されているボランチ。SerieB降格が決まり、選手を完全に売りにかかっているサンタ・クルズのオフィシャルページが大分からのオファーがあると掲載。次いでグローボやプラカールといった大手メディアが報道している。とりあえずSerieBではプレーしたくないらしく、チーム離脱は確定的。 ちなみにこの選手は1977年6月17日生まれ、かつて同名の選手が京都パープルサンガに在籍したがこの選手の生年月日は1977年5月15日。「マラニョン州のジュニオールさん」ならたくさん居ますし、京都にその選手が居た際にはこっちはアメリカーノ・マラニョンに在籍していたはずなので手元の資料等々を参考にすると多分別人だと思いますが・・・。どっちもボランチ、29歳、しかもどっちもイトゥアーノ在籍経験アリ(こっちは2003年、京都の選手は加入前の1997年と離脱後)。比べようにも京都時代の情報も記憶もないッス!詳しい方ヘルプミー。 →BBSに投稿して下さったホペイロさんのおかげで、別人と判明。ありがとうございます。 この選手の加入の噂には、やはり大分のダイナモ・トゥリオの去就を語らずにはおけない。大分加入しばらく後から今日に至るまで、トゥリオが古巣のボタフォゴから熱烈な復帰オファーを受け続けていることは最早周知の事実。特に今期は「加入決定」なる報道が夏、秋、冬と幾度も流れており、ボタフォゴのご執心ぶりが伺える(なら簡単に出すなという気もしますが)。また今オフにはチームの体質改善を図るフルミネンセがトゥリオ獲得に本腰を入れておりライバルが増加。果たして大分がトゥリオを守りきれるのか、という点にこの選手のJ加入の行方は委ねられていると言って過言ではあるまい。 面白いことにスポルチ・レシーフェ、アメリカ(RN州)のSerieA昇格を決めているクラブ、ポンチプレッタとともに、トゥリオ獲得争いに参入しているフルミネンセもこの選手に関心を示している。このことから分かるように、プレースタイルはトゥリオに近いダイナモ・タイプ。また、攻撃へ機を見て参加する辺りも似ている。クイックネスでは若干トゥリオに劣る印象が残る。 さてさて、大分並びにシャムスカ監督とのご縁は、と資料を漁ると、セルジッペ州時代に同チーム最大のクラブ・セルジッペを出し抜いて当時駆け出しだったシャムスカ監督率いるADコンフィアンサが優勝した2002年が該当するのでは、と思われる。ジュニオール・マラニョンは当時セルジッペの主力選手、氏の慧眼が彼を見いだしたのか。 そんな訳で大概トホホな内容の拙コラムの駄文ですが、いつも以上にトホホな内容になってしまいました。 |
ファビーニョ MF FW →フルミネンセ
現在インテルナシオナル(リオ・グランデ・ド・スル州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○清水エスパルス、ガンバ大阪でプレーしたボランチ。 ボンサクセッソ(ボンスセッソ?)無名クラブでプレーを開始、ポンチプレッタ時代に頭角を現す。当時から1対1の強さなどディフェンス能力は評価されていたが、不用意なファウルやいわゆる「ボールに行き過ぎて」中盤のバランスを崩すようなプレーも多かった。 その悪癖はJ来日後も直らず、ガンバ大阪時代・清水エスパルス時代ともに出色の活躍を見せることはできず、ブラジルへ戻ることになる。 帰国後サントスに加入、層の薄いボランチのポジションに加わった。当時ルシェンブルゴ監督が指揮していたサントスでは不動のレギュラーとなり、リスクを冒さない的確な繋ぎで攻撃面で大きく進歩。結果2004年、2005年とブラジル全国選手権パス成功率No.1の座に輝いている。ロビーニョやヂエゴといった若手中心だった時代から彼らの離脱後まで、約1年半の間名門サントスの中盤の一角で存在感を放った。 契約終了に伴い新天地インテルナシオナルに加入。シーズン後半こそ出番が減少したが、アベル・ブラガ新監督の方針がチームに定着するまでの間、中盤を引き締め続けた。現在インテルナシオナルのボランチはエディーニョやアレックスが務めることが多いが、ファビーニョも控えに甘んじることなく出場機会を得、活躍している。 |
| ●唐突に清水エスパルス復帰が報道されたボランチ。 ブラジルの選手情報を扱うなかでは、慎重な高い部類に入るデータサイト・サンバフットやお馴染みグローボが清水エスパルス入りを報道、移籍情報が広まっている。移籍を決断し、クラブが開いたパーティ(おそらくは世界クラブ選手権優勝祝賀のもの)を欠席したとか、既に荷物をまとめにリオの自宅へ向かったとかインチキくさい記事は沢山。グローボだけならばトバシの可能性も高いが、サンバフットまで追随しているとなるとにわかに信憑性が高まる。 Jではぱっとしなかったファビーニョだが、ブラジルでは前述の通り昨年までパス成功率No.1に2年連続で輝くなどシュアなプレーが評価されている。インテルナシオナル加入以後も若手の追い上げにあいながらも自身の持ち味を発揮して貴重な戦力として活躍、アベル・ブラガ監督も信頼を置いている。 が、世界クラブ選手権がそうであったように、アベル・ブラガ監督がボランチのポジションの選手に攻め上がりを期待する傾向大のため徐々に出番は減少してきており、どちらかと言えばサントス時代のような不動のレギュラーではなく、守備的に試合を運びたいときの為のパーツとして扱われるようになってきているのも事実。かねてより海外でのプレー志向が強い選手と言われているだけに、インテルナシオナルを飛び出す可能性は十分にある。 前回の来日時のガンバ大阪時代・清水エスパルス時代はボールを持っている選手にガッツリ行くタイプの選手だった印象が強いが、現在はパサーとしての評価を高めている。が、ややもすればローリスクなプレーを最優先して無難でひらめきのないプレーに終始してしまう向きもある。近年Jに来日するブラジリアン・ボランチでは、攻撃力のある選手の方が活躍する傾向が強い。数字が物語る通り基礎的な技術には申し分ないだけに、今度の再来日が叶うならば大胆なプレーを見せて欲しいところだ。 →フルミネンセに移籍。何だったんだ・・・ |
ウィリアン FW →ベガルタ仙台
現在ボタフォゴ(リオ・デ・ジャネイロ州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○2005年のリオ・デ・ジャネイロ州選手権で活躍したセンターフォワード。 ミナスジェライス州コメルシアルでプロキャリアを開始、サンタ・カタリナ州フィゲイレンセへと移り、国内の無名選手に広いスカウティング網を持つアトレチコ・パラナエンセがその素質に目をつけ獲得した。が、その後はヴォトゥポランガというサンパウロ州の小さなクラブや、リオ・ブランコ(サンパウロ州)などにレンタル。さしたる活躍もできずに4,5流クラブを渡り歩く。 秘めた能力が花開いたのが2005年のリオ・デ・ジャネイロ州選手権、カンペオナート・カリオカ。落日の古豪・アメリカ(RJ州)でプレーしたウィリアンは、貧弱な同チームの攻撃陣の中ひとり気を吐き4ゴールをゲット。ヴァスコ・ダ・ガマやフルミネンセ等強豪チームにも一目置かれる活躍を見せ、海外スカウトからも注目された。 2006シーズンにはフランス・リールへ渡ったがすぐ帰国。州選手権時期はヴァスコ・ダ・ガマの一員としてスタートしたが、レナト・ガウショ監督がスピード・テクニック型のFWを好むためか出場機会はかなり少なく、得点力の増強を緊急課題としていた同じリオの名門・ボタフォゴへとブラジル全国選手権SerieA開幕後しばらくたって移籍。が、リマ、レイナウド、ジェフェルソン・フェイジョンなどとのポジション争いに破れ出場機会は少なく、全国選手権SerieAでは屈辱の得点ゼロに終わってしまった。 近年なかなか活躍できずに苦しんでいるが、アメリカRJ時代のインパクトから特にリオ州のクラブには未完の大器として評価されている選手である。 |
| ●既にベガルタ仙台が獲得を発表したセンタフォワード。 実績がそれほど豊富ではない選手だけに、ブラジル国内では移籍動向があまり報道されていない。ボタフォゴには元Jリーガーがとても多く、今期はシャイデ、アタリバ、ドドー、クリスチアン、クライトンなどと(シーズン途中での入れ替わりなどあったものの)同じチームでプレーした。 今期はドドーの中東移籍後前線の得点力が極端に低下したボタフォゴにリマ、グラウシオらとともに中間補強で加わったものの活躍できず。そのドドーがチームにどうやら復帰することになりそうで、出場機会の激減は必至。一時期ヴァスコ復帰も噂されていたが、こちらも若手FWが急激に力をつけてきておりこちらでもチャンスを得ることは難しそう。新天地を求めていたところで、仙台入りは渡りに舟であったことだろう。スウェーデンリーグのチームからのお誘いもあったようだ。 やはりこの選手の武器は体格を利したプレー。サイドからのクロスに高く飛び上がり競りながら合わせる姿は実に勇壮。また、マーキングするDFと競りながらシュートまで持ち込めるだけの馬力も秘め、プレーの幅は意外と広いと感じる。一方で長身ながら後ろを向いたプレーはそれほど得意としていないようで、ポストプレーヤーとしてはまだまだ発展途上であるとの印象を受ける。長身選手故にターゲットマン、ではなく、あくまでフィニッシャーとして活かしていただきたい選手、安易な放り込みよりサイドからクロスを集める方が真価を発揮すると思われる。 さて気になるのがJとの相性。ブラジル国内での知名度が低い長身FWと、Jリーグとの相性は実はかなりいいと個人的に感じる。特に単なる利き足=頭的なプレーヤーではない点も好印象、ブレイクの予感がチラホラ漂う。が、かつてリール(フランス)への移籍で失敗するなど少々海外での順応性に不安が残る。チアゴ・ネーヴィスの轍を踏まぬよう、サポート体制にも活躍如何が懸かっている。 実績は豊かとは言い難いが、杜の都で光るだけのポテンシャルは秘めている。ちょっと近年体重増加気味なのが心配。 →ベガルタ仙台に加入決定 |
オズワルド・オリヴェイラ 監督 →鹿島アントラーズ
現在無所属
| ○初代世界クラブ選手権の優勝監督。 1983年にアラブ首長国連邦のアル・シャラーで監督としてのキャリアをスタート。1984年まで指揮を執った。 その後ブラジルに戻り、コーチ業を開始。いくつかのチームのコーチを経て、コリンチャンスで名将ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴの元アシスタントを務める。1999年そのルシェンブルゴがセレソンの監督に就任すると監督に昇格、忠実にルシェの手法を踏襲してサンパウロ州選手権&ブラジル全国選手権のダブルクラウンを達成。当初は「ルシェのおかげ、置きみやげ」の優勝として手腕は評価されなかったが、翌年第1回となった世界クラブ選手権ではタレント集団をまとめあげ見事優勝、南米版UEFAカップ・コパ・メルコスル王者にも輝くなど日の出の勢いの監督となる。 その後サンパウロの監督に就任、コリンチャンス時代に勝るとも劣らない陣容でシーズンに望むもノンタイトル同然に終わる。以後フラメンゴ、コリンチャンス、ヴィトーリア、サントス、フルミネンセ、クルゼイロと国内のビッグクラブを渡り歩き指揮を執った。 海外での指導歴は中東の2クラブで、監督デビュー時のアル・シャラーと、カタールのアル・アリ。 近年確たる成果を挙げられずにいるが、コリンチャンス時代の実績から迎えようとするチームが絶えず現れる、ブラジル全国選手権の名物監督の一人である。 |
| ●日本のメディアが頻繁に鹿島アントラーズとの交渉を報道している監督。 ブラジルでの同氏のJリーグ監督就任情報は日本での報道を受けた形で進行しているものが多く、先行情報はナシ。ただ、例年引く手あまたで切れ目無く多くの国内クラブの指揮を執ってきた監督なのだが今シーズンオフに関しては、いつもの「どっかの監督就任の噂」という話がゼロ。久々の海外クラブでの指揮という可能性は十分に考えられる。 丁度鹿島アントラーズの監督を退任したパウロ・アウトゥオーリが就任するクルゼイロの指揮を直前まで執っていた監督で、攻撃サッカーを標榜する。ブラジルの監督のなかでは割合進歩的な戦術・フォーメーションを好むようで、4バックを貴重としながらトレス・ボランチや3トップ気味の布陣などを採用することが近年目立つ。この辺り元ルシェの副官と言うべきか、一日千秋のごとき4−2−2−2信者の固陋な監督とはひと味違う。 さて、日本のメディアでは「次期ブラジル監督として名前が挙がることが多い」・・・と報道されているが、ここには当サイトとしてははっきりと異論を唱えたい。1999年〜2000年のコリンチャンス時代、ルシェンブルゴ監督のセレソン監督就任に伴い、ブラジル有数の仕事のしづらいチーム・コリンチャンスの監督にコーチから繰り上げ就任、1999年にはルシェの遺産を引き継ぎサンパウロ州選手権&ブラジル全国選手権をともに制覇、初代世界クラブ選手権王者&コパ・メルコスル王者に辿り着かせた頃の話ならば分からないでもないが、近年の氏の実績・手腕には正直疑問符が付く。特に2002〜2003年のサンパウロ時代、ルイス・ファビアーノ、ジュリオ・バチスタ、シンプリシオ、グスタヴォ・ネリーにマルドナド、ロジェリオ・セーニ、レイナウド、ジェアン、極めつけにカカーと垂涎の陣容を構え、1年間指揮を任せられながら州選手権も全国選手権も制覇できなかった体たらくが個人的には強く印象に残る(獲得したタイトルはシーズン開幕直後のサンパウロ州スーパーコパのみ)。2000年に見せた神懸かり的な手腕に期待して采配を任せるチームが後を絶たないのも事実だが、以来リーグ戦のタイトルを全く獲れていない事実の方が影を落とす。セレソン次期監督候補と呼ぶには相応しくない現状だ。 世界的(というか欧州的)なトレンドを意識した采配、個性の強い選手をコントロールするマンマネージメント能力は評価できる。しかし、某元代表監督の様な丸投げ主義とははっきり一線を画するものの、J向きの一貫性のある指導や明確な戦術の定着がウリの監督ではない。 |
チアゴ・プラド DF →京都パープルサンガ
現在フィゲイレンセ(サンタ・カタリナ州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○今期フィゲイレンセで高い評価を得た、大柄なDF。 名門グレミオでデビューしたものの、チームが前年度守備陣が崩壊しブラジル全国選手権SerieAから降格していた為SerieBでプレー。チームが若返りを推進していた為、アンデルソン(現FCポルト)、ルーカス(現代表)、ジェオヴァニオ(来期はフィゲイレンセでプレー)らとともに出場の機会を多く得、準レギュラー的に活躍。彼ら若手の成長もあってグレミオはSerieAへの1年での返り咲きに成功する。 昇格が決まるとグレミオは戦力補強として外国人選手の獲得に乗り出す。アルゼンチン人DFマイダーナやエヴァウド(来期よりFC東京)らの加入で出場機会が減少する可能性が強まったためチームを退団しサンタ・カタリナの昇竜・フィゲイレンセへと加入する。当時のアジウソン・バチスタ監督(現磐田監督、元グレミオのDF)の信頼を得てレギュラーポジションを獲得。今年度ブラジル全国選手権SerieAでリーグを席巻した同チームの快進撃を支えた。アジウソン・バチスタ監督が磐田に移籍しても、「代わりのザゲイロが欲しい」とコメントしていた新監督ワルデミール・ラモス監督の評価を覆してレギュラーは譲らず、タレント的にはいま一つの同チームのディフェンスが大崩するのを防ぎ続けた。 激しく強いザゲイロで、ブラジル代表FWラファエル・ソビス(当時インテルナシオナル、現レアル・ベティス)を病院送りにしたこともある。 |
| ●京都パープルサンガが公式に獲得を発表したケツアゴのザゲイロ。ちなみに登録名はこれまでの「チアゴ・プラド」から「チアゴ」になる模様。 リーグ戦の活躍からステップアップしての移籍が噂されていたが、Jリーグ入りの香りはナシ。ブラジル国内では移籍情報が出回る前にスンナリと移籍が決まった格好だ。 さて、プレースタイルなのだが、武闘派(最近はそうでもないが)グレミオ育ちのDFだけにやはり厳しいマーキングとハードなプレーを前面に押し出すタイプだ。フィジカルコンタクトの強さと空中戦の強さを武器に相手FWに仕事をさせない、実戦的な選手である。魅力的な攻撃陣ばかりが注目されたフィゲイレンセだが、守備陣も健闘。その中で中核であっただけのことはある。 オフィシャルサイトではセットプレー時の得点力も評価されていたが、まぁこれだけデカくて強いとそりゃあ競り勝てるというものでw特にリスタート時のプレーにて秀でるという感じではない。が、この選手の攻撃面において最も特筆すべき点は、ロングフィードが巧いということだ。フィゲイレンセ前線はソアレス&シュウェンクの2トップにシセロが絡んでフレキシブルに動き回り、磐田入りするマルキーニョス・パラナがサイドに張り出し・・・と変幻自在。チアゴ・プラドは最後列からその前線の選手たちへたびたび効果的なフィードを繰り出した。来期の京都の戦術如何にもよるが、このアビリティは是非とも活かして欲しい。ただしこんなにフィードは巧いのに、肝心の平常のキック精度はそんなに高い訳でもない。不思議。 とはいえ個人的にはDFのロングフィードは前線の選手との呼吸がまず合ってナンボだと思うので、一日も早いチーム合流を願う。初の海外挑戦、早く環境に馴染む為にも。 |
フランシスマール DF/MF FW →川崎フロンターレ
現在クルゼイロ(ミナスジェライス州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○クルゼイロで順調に成長を続ける、22歳の左サイドのスペシャリスト。 2004年、故郷ミナスジェライス州第3のクラブ、アメリカでデビュー。若手育成に長ける同クラブで鍛えられ、フレヂ(現リヨン)、ワグネルといった現在代表に名を連ねる選手たちと同じくクルゼイロに移籍。ただし早くから将来を嘱望されたフレヂやワグネルと違い、伸びしろはあるものの即戦力とは評価されずにベンチから漏れる日々を送る。 2005年に入り徐々に出番が増え始め、ある時は左サイドバック、ある時は左攻撃的MF、はたまた左ウィングFW・・・とユーティリティプレーヤーとして頭角を現し始める。 2006年、パウロ・セザール・グスマン監督(当時)が就任。クルゼイロはアラウージョ(元G大阪)、ジウ(現スペイン・ヒムナスティック)、エウベルの3枚看板を前面に押し出した新チーム作りに取り組むが、アラウージョの負傷とジウの途中移籍で構想が瓦解。苦しいシーズンを送るがフランシスマールは左サイドバック、左ウィングバック、左攻撃的MFと3つのポジションを掛け持ちキャリア最高のシーズンを送った。特に元ブラジル代表サイドバック・レオナルドを控えに追いやるなど左サイドバックでのプレーは特筆モノ。 レギュラーポジションは用意されたものではなく、最初あてがわれたのは「便利屋」の椅子。そんな中チャンスをモノにして歴代監督の信頼とスタメンの座を射止めた優れた選手である。 |
| ●気になる選手がまた一人。個人的に一押しの、左サイドの達人。 ことの発端は、昨年の鹿島アントラーズ監督にしてクルゼイロの新監督・パウロ・アウトゥオーリが推し進めたチームの改編。テコ入れが必要だったFWにロムーロ、ペドロ・ジュニオール(グレミオ)、レアンドロ・ドミンゲス(←ヴィトーリア)、ウェルドン(←ソショー)、ネネー(サンタ・クルズ)を補強したところまでは良かったが、次いで昨シーズン安定した働きを見せていたMF・DF陣のさらなる補強にも着手。しかも獲得したのがサンパウロ時代の教え子たち、ファビオ・サントス(鹿島でも指導)、レナン(ナウティコから強奪気味)だったことから、そのチーム再構築のあまりの急激さに旧来のメンバーから不安・不満が噴出しはじめているのだ。 そんな訳で、名門チームのもめ事大好きな(笑)グローボが中心となってJリーグクラブが関心を持っていると報道、本人もレンタル移籍を希望とか。国内クラブでは早くからフラメンゴがオファーを出していると言われている。日本では報知がフロンターレの名前を挙げている。 とりあえずファビオ・サントスにポジションを脅かされる結果となっての今回の移籍報道なのだが、他にもMFのポジションにはフラメンゴからレンタルで加わる逸材・フェリペ・ガブリエルやパラナから加入となるマイコッスウェル、さらに超新星ケルロンなどポジション争いは激烈。左サイドでユーティリティ性をひとつの武器としているフランシスマールには定位置死守には逆にその器用さがアダとなりかねない。移籍報道も当然のことだろう。 左サイドならどこでもという選手だが、それを支えるのは高いサッカーセンス。サイドバックを務める際には大外をタイミングよく駆け上がり、2列目を担当すればサイドでのドリブル突破のみならずパス&ゴーで中央のエリアに進出、スペースメイキングも上手。FWとしてはウィングプレーを得意とする・・・といった具合に、与えられたポジションで自分の役割を本当によく理解してプレーしている選手だ。 個人的に、日本で成功するブラジル人アウトサイドは、ヨーロッパで成功することの多い「香車系」の超攻撃的サイドバックよりも、サッカーをよく知りチームバランスを考え動くタイプのサイドバックであると考えている。このフランシスマールにも、J向きな香りが確かに感じられる。体格が華奢であることもあり、ブラジル国外であれば中に絞った際のマーキングや競り合いにやや難あり、理想的なのは3バック布陣での左ウィングバック起用か。 |
アルベルト FW →ヴァンフォーレ甲府
現在コリチーバ(パラナ州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○当たり負けしない厚みのある身体とタフな精神力が売り物のベテラン・パワーアタッカー。 アトレチコ・ペナポレンセという無名のクラブでデビューしイトゥアーノでプロキャリアを開始。以後パウリスタやボタフォゴ(サンパウロ州)、リオ・ブランコ(サンパウロ州)、ナウティコなどでプレー。下部年代の代表歴が幸いしてか多くのクラブを渡り歩く。ニーム(フランス)に所属したり、メキシコのネカサ、アトランテに所属したりと海外でのプレー経験も豊富。 2002年はインテルナシオナルでプレーし、全国選手権開幕時にサントスに加入、ロビーニョ(現レアル・マドリー)、ヂエゴ(現ヴェルダー・ブレーメン)、レナト(現セヴィージャ)、エラーノ(現シャクタール・ドネツク)らと共にエメルソン・レオン監督の下でプレー。その年の全国選手権ではチーム得点王となる11ゴールをゲット。一躍評価を高め、このシーズンがキャリア最高のシーズンとなっている。 チームの若返り推進もあって、シーズン終了後にロシアのディナモ・モスクワへ移籍。ただし途中出場が多かった。2004年帰国、コリンチャンスに加入し全国選手権途中に再びロシアへ渡り、FCロストフでプレーしている。 2006年にブラジルに帰国しアトレチコ・ミネイロでプレー、結果を出せずに苦しむが全国選手権中盤に移籍したコリチーバでは活躍、4ゴールを挙げた。 器用さには欠けるが、頑強さと潰れ役も辞さない泥臭いプレー、そしてパワフルなシュートが持ち味。 |
| ●ヴァンフォーレ甲府が獲得を既に発表しているベテランFW。なお、拙サイトのクラブ紹介にて「代表歴アリ」と記載しておりましたが、違うアルベルトの誤りでした。申し訳ありません。 ブラジル国内ではJリーグ入りの噂はほとんど出回らず。コリチーバが契約延長の意思があまりなく、代役としてイゴール(ブラジリエンセ)やラファエル・サンチアゴを獲得、フィナージ(フォルタレザ、元大宮)の獲得にも乗り出していたため、放出の可能性自体は濃厚だった。 大柄な体格と183cmの高さからターゲットマン的な印象を受けるが、実はポンポン放り込まれるのは苦手としている。実際、昨年前半に所属したアトレチコ・ミネイロでは前線でターゲットマンの働きを要求されていたが体現できず。サントスから加入したガウヴォン(元広島)やマリーニョにポジションを奪われるという目に遭っている。一番活躍したサントス時代でも優れた創造性を発揮していた中盤から供給される良質なパスをきっちり決めるシーンが多かった。ダイヤゴナル・ランやシャドウ・ムーブを駆使するストライカーが本来の姿である。 海外でのプレー経験も豊富、気になるのが年齢である。2002年を境にどうも調子に乗れないシーズンが続いている現状、コリチーバではその分2列目やコンビを組むFWの動きを引き出す新たな芸風も見せていたが、特にプレーの肝であった対人プレーの強さにやや陰りが見え始めている。特に甲府ではおそらくは“Jのツボを心得た”バレーの後釜としての働きが期待されている。ここ2、3年のコンディションでは正直厳しい。 |
アレー ボランチ 攻撃的MF →セレッソ大阪
現在サンパウロ(サンパウロ州)所属 昨年はボタフォゴ(リオ・デ・ジャネイロ州)にレンタル
ブラジル代表経験ナシ
| ○非凡な攻撃センスを持つが、伸び悩んでいるボランチ。 ジュニベール年代からそのテクニック、サッカーセンスが高く評価され、下部年代代表の経験が豊か。2004年にトップチームに登録される。当時のサンパウロの中盤はカカーを皮切りにジュリオ・バチスタやシンプリシオといった現在ヨーロッパで活躍している選手が移籍しはじめた時期で手薄であり、ブラジル復帰後活躍していた元ブラジル代表ボランチ、セザール・サンパイオが2004シーズン終了後に引退したこともあってそれなりの出場機会を得ていた。 2005年にはブラジルユース代表としてコロンビアで行われた南米ユース選手権に出場、国内での知名度も高まった。 特に当時指揮を執っていたエメルソン・レオン監督には高く評価されていて、「ヂエゴ(当時サントス)と同じくらいのポテンシャルの持ち主だ」と言われたことも。攻撃的MFでも時折起用されるなど、抜群のテクニックで攻撃に厚みを加えられる選手だった。ただし当時はメンタリティが未熟で、自己主張が大変強くトラブルメーカーでも知られていた。精神的ムラが原因か好不調の波が激しく、定位置を確保するまでには至らなかった。 2005シーズン中盤辺りからボランチに専念するようになるが、この時期リベルタドーレス杯出場や世界クラブ選手権出場で即戦力が必要だったサンパウロがジョスエ、ソウザ、ミネイロ、リチャーリーソン等の即戦力を次々と獲得。結果出番が激減。2006年にはさらにその傾向が顕著となり、リベルタ杯と国内リーグとの平行日程の際のローテーション要員に。シーズン中盤に出場機会を求めてボタフォゴへと移籍するが、鈍った試合感はなかなか取り戻せず他の選手の後塵を拝してしまった。 ここのところ苦しんでいる選手のひとりだが、未だにポテンシャルを高く評価されレンタルを希望する国内クラブが多い、未完の大器。 |
| ●暴れ馬要注意、のサンパウロ・ゴールデンエイジの一人。 1月中旬に入ったところでガンバ大阪との交渉の噂がガゼタを震源地として発生。サンパウロからは既にチームの大黒柱であるボランチのミネイロが他チームへの移籍を表明し、同世代のボランチ・レナンがアウトゥオーリの肝入りでクルゼイロへとレンタル。ジョスエ・ソウザのボランチ2枚看板は健在としても、アレーまで離脱するのはちと不安が残る。が、近年戦力としての評価がかなりサンパウロ内では下がってしまっている選手であり、放出の可能性は十分に考えられる。ところでガンバ大阪は一部でミネイロ獲得に乗り出している云々という話もあったのだが、ひょっとして乗り換えたのだろうか? 昨年Jにやってきたファビオ・サントス(鹿島→クルゼイロ)、レナンと同じ年代で、とにかくこの年代のサンパウロの下部組織出身の選手は共通して「早くから将来を嘱望→クラブがインターナショナルレベルの大会に連続して参加しているため、即戦力選手を補強→出番減少→伸び悩む→レンタル暮らし」という道を歩んでいる。アレーもそんな「元黄金世代」の一人。個人的には彼らがサンパウロで在庫化しているよりも他チームで光を放つのには大賛成である。もっとも、昨年ボタフォゴでは今度仙台にやってくるジョニウソン、元Jリーガー・アタリバらの控えであることが多く、かつての金の卵もやはり試合経験を取り戻すのに時間がかかっている。 が、この選手のネックは初の海外でのプレーやJへの順応云々よりもやはりメンタリティの成長具合。ボタフォゴ時代は(出場機会が少なかったせいか?)品行に問題は無かったようだが、サンパウロ時代は練習・試合中の小競り合い、対人トラブルがかなり多かった。昨年鹿島にやってきたダ・シルヴァ“シュンビーニョ”が「天狗・生意気」程度ならかつてのアレーはまさしく「暴れ馬」。練習中のミニゲームでボールが回って来ず、怒ってそのまま帰って罰金などというエピソードも。もっとも、当時はパリパリのサッカー・エリート状態、以来かなり肝を嘗めたことを鑑みれば、気性にも何らかの変化があると考えて然るべきだろう。 プレースタイルはそのテクニックを活かすためかちょっとボールに多く触れたがる傾向があるか。隙を見てスルスルとドリブルで攻め上がる、中盤の底から局面を大きく変えるキラーパスを繰り出す・・・などやはり攻撃力が売り物の選手である。 →セレッソ大阪が獲得を発表。大阪違いですか。 |
アルセウ ボランチ →柏レイソル
現在パルメイラス(サンパウロ州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○パルメイラスで中盤の底を永く務めた、歴戦のボランチ。 パルメイラスの下部組織出身で下部年代代表でもプレー。2003年、パルメイラスが全国選手権SerieAから陥落しSerieBで戦った年にプロデビュー。チームが前年度降格した際に選手を多く放出していたことからデビュー初年度からコンスタントに起用されたため、現在22歳という若さだが経験値が大変豊富で、それ故かプレーも老成したような印象を受ける。 2003年ブラジル全国選手権SerieBで優勝、無事一部に返り咲いた後はマグロン(元横浜FM)としばしばコンビを組み活躍、ブラジル国内のリーグ戦・カップ戦のみならずリベルタドーレス杯でもプレーした。マグロン移籍後はマルシーニョ・ゲレイロやコレアなどと名門の中盤の底を支えた。 2005シーズン以降パルメイラスの監督はかなりのハイペースで交代を繰り返し、フォーメーションも目まぐるしく変更。4−4−2、3−5−2に4−2−3−1、3−4−2−1・・・と非常に多くのフォーメーションを経験。ワンボランチでの起用もあればドイス・ボランチの左右、トレス・ボランチの左右・・・ととにかくボランチと名の付くポジションであればどこでも起用されてきたため、ボランチのスペシャリストになりつつある。 恵まれたフィジカルと運動量が武器の、骨太な選手である。 |
| ●柏レイソルが電撃的に(俺だけッスか)獲得を発表した、パルメイラス一筋のボランチ。 一昨年からしのぎを削っていたマルシーニョ・ゲレイロがウクライナのメタルグ・ドネツクへの移籍を決意、フランシス、ウェンデルの急成長で突き上げをくらったものの残留メンバーのなかで計算できる戦力のひとりであることに疑いの余地はなかったのだが。ただ、昨年サンパウロに移籍したルシオ同様サポーターとの関係を悪化させていた(脅迫まで受けていたらしい)と言われており、愛着のあるチームでありながらそろそろ潮時と感じていたのかもしれない。 加えて、新シーズンから指揮を執るカイオ・ジュニオール監督が昨年指揮を執っていたパラナから大量の選手が加入。ボランチにも同監督の秘蔵っ子・ピエレが加わった。さらにクルゼイロで昨年活躍したマルチネスがマルシーニョとのトレードで加入。チーム再構築で自身のポジションに保証がなくなったことも移籍の要因であろう。 パルメイラス歴代監督の信頼を勝ち得た好不調の波の少ない安定感が武器のひとつ。パルメイラス在籍期間には監督交代が相次ぎ、その都度戦術やフォーメーションも変更されてきたことからか戦術理解度も高い(ちなみに、一時期右ウィングバックでも起用されたことがある)。運動量とハードなマーキングがウリである肉体派である一方、ちと攻撃力は物足りない感も。ただしシュート力だけは強力。ただし、YouTubeで公開されているパラナ戦の凶悪弾丸FKみたいなのが始終出来ている訳ではないッスw ちなみブラジルのサッカー・データでは随一のサンバフットでは8歳でデビューしたことになっているが、これは勿論ミス。 |
アブラアン FW →アビスパ福岡
現在パウリスタ(サンパウロ州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○サンパウロ州で堅実運営を続けるパウリスタに所属するストライカー。 2004年にパウリスタでプロデビュー、元来層の薄いチームだけに出番は早く回ってきてシーズン後半のブラジル全国選手権SerieBで1ゴールを挙げる。 翌年、野心に燃えるパウリスタはコパ・ブラジルで大健闘、ノーマークから勝ち上がり同大会で優勝を飾るというサプライズを見せた。アブラアンはフィナージ(元大宮)やヴィクトル・サンターナといったベテラン選手の控えとして主に出場、目立った活躍こそ無かったものの貴重なバックアッパーとして貢献した。サンパウロ州選手権3ゴール、ブラジル全国選手権SerieBでは1ゴール。この年辺りからスケールの大きなプレーが評価される一方、膝の負傷に悩まされる。 2006年にはサンパウロ州選手権・ブラジル全国選手権SerieBに加えて南米最高峰の大会・リベルタドーレス杯にも出場。アルゼンチンの名門チーム・リーベルプレートとの一戦ではゴールを叩き込む快挙を成し遂げた。サンパウロ州選手権では3ゴールといよいよ才能が開花しはじめるが、またしても膝を負傷。その間にチームには俊足ストライカー・ジャイウソン(今期よりコリンチャンス)が台頭し出番を失う。結局デビューイヤー以来初めてブラジル全国選手権SerieBではノーゴールに終わった。なお、8月にアトレチコ・ゴイアネンセにレンタル移籍したとの情報も。 タイミングの悪い負傷でコンスタントな活躍の機会に恵まれていないものの、ポテンシャルの高い選手である。 |
| ●現在アビスパ福岡の練習にトライアルで参加中のFW。国内では「リンコン」の名前で報道されているが、ブラジルでは登録名Abraao。 サンパウロ州選手権開幕が近づき、所属チームのパウリスタもプレシーズンマッチを開始したのだが、出場せず。新天地を日本に求めることとなったようだ。日本人プレーヤーが在籍したり、元日本代表FW呂比須ワグナーがコーチを務めたりと所属するパウリスタとJの繋がりは深く、現在もグラウシオ(元福岡)がプレー。今後もご縁が深まりそうなクラブの一つである。福岡側からは「185cmで右利き、ブラジル1部所属の選手が練習に参加」と発表されていた。あんまり敷居の高いことは言いたくないのだが、「ブラジル1部」が果たして何を指すのか曖昧な発表。パウリスタはブラジル全国選手権では2部に所属、サンパウロ州選手権では1部所属である。が、リオ・サンパウロからアマゾンの秘境まで、ピンからキリまであるブラジル各州リーグを果たして「ブラジル1部」と形容していいものか。ちょっと今後は配慮してほしいと偉そうに言ってみる。185cmという身長もなんだか怪しい(昨期のデータでは182cm)のだが。 いきなりケチをつけてしまったが、リベルタ杯でもプレーした実力派。上背がありヘディングも強く巧いのだが、電柱系の選手ではなく、ボールの待ち方やポジショニングに妙を見せるストライカーである。また、相手を背負った状態でもリーチの長さと柔軟なボールタッチを活かして巧みにボールをキープできるなど、前線で攻撃の起点となることができる。プレースタイルにも癖が少なく、リーグとの相性如何で活躍度が大きく変わるブラジル人選手の中では順応性に優れるタイプと思われる。仮に加入が決定したならば、プレー面よりも初の海外挑戦ということで環境適応の方が課題となるだろう。 ネックは膝の古傷か。また、試合中〜終盤、こと手詰まりになると少々安易に転ぶシーンがブラジル国内では目立った。国内報道で出回った写真では、以前よりもだいぶ体に厚みが増した印象を受けるので大丈夫かと思うが、脆いプレーに陥ることなく得点源としてフルに機能することを期待したい。 実はこの選手、負傷や契約面でのトラブルから昨年はフルにプレーできていたとは言い難い。こうしたそれなりの実績はあるがコンディション等に不安のある選手に、J開幕前に合流トライアルを課して実力を計る、という手法を採るクラブは意外と少なく、リスクを回避し日本サッカーとの相性を探る機会を設定した今回の福岡のこの選手に対するアプローチのプロセスには拍手である。 |
マルシオ・アラウージョ ボランチ 右ウィングバック →柏レイソル
現在アトレチコ・ミネイロ(ミナスジェライス州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○ユーティリティ性を武器に3シーズン半に渡って名門ガッロで活躍する22歳。 マラニョン州出身ながらデビューはサンパウロ州のモジ・ミリン。州選手権で印象的なプレーを見せる。その後コリンチャンス・アラゴアーノに腰掛け的に在籍した後にブラジル屈指の名門・アトレチコ・ミネイロに加入した。 2004年、2005年と出場機会は決して多くなかったものの、戦力の海外流出にアトレチコ・ミネイロが悩まされていたこともあり、20代そこそこながら着実に経験を積む。2006年になるとアタリバ(元神戸)らとポジション争いを展開。中盤の戦力としての地位を確実なものとした。この年から本職のボランチに加えてサブポジションをこなすようになり、2005年後半にはトップ下でもプレー。 2006シーズンはアトレチコ・ミネイロ、レンタル先のグアラニ(序盤ロリ・サンドリ監督とソリが合わずに放出されていた)と共にブラジル全国選手権SerieBでのプレーとなったが、新たに右サイドでのプレーを習得。 左サイドのチアゴ・フェルトリがかなり積極的に攻め上がるタイプだったのに対してバランスを意識した攻撃参加を見せていた。無論ボランチとしても成長を続けており、特に後半戦は複数のポジションを股にかけアトレチコ・ミネイロのブラジル全国選手権SerieB優勝にも貢献した。 今シーズンは既に州選手権でプレー、かなりの好コンディションを披露している模様。ちなみにかつて現コリンチャンス・元横浜FMのマグロンとピッチ上で殴り合いをしたことがある気骨漢。 |
| ●欧州マーケットが閉じるや否やJリーグ・柏入りが噂されたボランチ。 2月1日にグローボが柏レイソルとの交渉を報道、波及的にテラ等主要メディアに移籍情報が広まった。アトレチコ・ミネイロが現在経営に苦労しているようで、折角ブラジル全国選手権SerieAへの昇格を決めたものの十分な補強を行う資金に事欠いているため、どうやら売れる選手は売る方針であることから、仮にJリーグ云々が真実でないとしても他チームへの移籍は十分可能な選手であるようだ。海外でのプレー歴はないもののガウヴォン(元広島)、クルピ監督(元C大阪)、アリ(元鹿島)、アタリバ(元神戸)に現横浜FMのマルケス、広島のウェズレイ・・・とJリーグ絡みのブラジル人選手が数多く籍を置いたアトレチコ・ミネイロ所属ということでJリーグについての情報も十分仕入れていることだろう。 本職はボランチながら、昨期中盤はレヴィル・クルピ監督によって右ウィングバックでも起用され、その前の年にはトップ下でのプレーを経験、とかなり使い回されてきた選手。それだけ基本的な技術がしっかりしており、戦術理解度も高いということの裏付けだろう。ディフェンスの間隙を縫ってスッと攻め上がるなど攻撃センスもなかなかのもの。ただしミドルはアテにならない精度w 運動量もあるボランチなのだが、やや試合をコントロールし、中盤をパスで構成するようなクリエイティビティには欠ける印象を受ける。これまでそうした仕事を請け負うことが少なかったせいでもあるが。レイソル加入が叶ったならば、の話だが、アルセウと並べて使うのはやや中盤の構成力という点で不安な気が。右での起用か? 使い回しの効く渋い選手、という評価は本意ではないだろう。ボランチの発掘が上手いレイソル、この選手も新たな一面を見せる可能性は十分である。 |
ウェルドン FW
現在クルゼイロ(ミナスジェライス州)所属
ブラジル代表経験ナシ
| ○空中戦の強さとパワフルなプレーが持ち味の野獣系FW。 サントス・ジュニオール出身だがアメリカ(サンパウロ)にレンタルされ、サントス合流後も1年余りで放出とキャリアの序盤でいきなり躓く。2002年は連邦区ブラジリエンセ、2003年はスポルチ・レシーフェと所属を変え次第に頭角を現し、2003年はブラジル全国選手権SerieBで7ゴール。その活躍を見込まれて2004年にポンチプレッタへと移籍した。貧弱な攻撃陣の中で高さと強さを活かして奮闘、負傷で離脱するまでの間8ゴールを挙げる大活躍を見せた。 2004年途中に中東サウジアラビアのアル・ナスルへと加入したが、活躍できずに帰国しクルゼイロ入り。ただしスランプに陥り3ゴールのみをゲット。その後もフランスのソショー、トロワなどでプレーと海外志向が強いが、なかなか結果を残せていない。 テクニックにはあまり秀でるところがない印象を受けるが、その高さとパワー、そしてゴールへの執着心には特筆すべきものがあるフィニッシャーである。 |
| ●187cmと長身でいかつい風貌のアタッカー。ホントですか、26歳。 代理人がカルリーニョス・バラとともにジュビロ磐田が関心を示していると発言し、グローボ誌などが取り上げて報道している。ただし「関心を持っていた」と過去形のメディアもあり。現在パウロ・アウトゥオーリ監督の構想には入っていない模様で、オフにはサン・カエターノへのレンタルが取りだたされた。一度は決定との情報が流れたが、どうやら最終局面でお流れとなった模様で、現在はひたすらコンディション調整にいそしんでいる模様だ。他チームのオファーには、クラブとしても(採算がとれるならば)積極的にオファーに応じるだろう。 代理人のコメントを引用すると、後述のカルリーニョス・バラよりもJ関係者には高く評価されているらしい、とのこと。確かにデカくて強いFWでスピードも極端に遅い訳ではなく、Jリーグにフィットすることができればそれなりの数字は残すだろう。 が、如何せんゴール前での競り合い以外にあまり肉体的アビリティを活かしたプレーができず、ポストマンとしても正直心許ないプレーが多い。現在もブラジルで活躍し続けている同じような芸風のフィナージが、かつて大宮アルディージャでお話にならなかったように、あまりJリーグへの適応度は高くないのでは、という印象を受ける。いかにJとの相性がいい長身ブラジリアンFWといっても、いささかプレーの幅が狭すぎる。 もっとも、あまりアジウソン監督のお好みとは思えず、今回のJリーグ入りの噂も代理人の発言が先行しているだけに過ぎないのかもしれないが。 |
カルリーニョス・バラ FW
現在クルゼイロ(ミナスジェライス州)→スポルチ・レシーフェ(ペルナンブコ州)にレンタル
ブラジル代表経験ナシ
| ○ペルナンブコ州でテクニックとスピードを存分に発揮しているこまねずみ系アタッカー。 ペルナンブコ州サンタ・クルズでプロデビュー、ナウティコに移籍後2002シーズンから2004シーズンまではポルトガルのベイラマールに所属した。 ブラジル帰国後は古巣サンタ・クルズに加入。2005シーズンは長身FWレイナウドと並んでプレーし、この凸凹コンビが大当たり。ブラジル全国選手権SerieBでは二人合わせて27ゴールという大爆発を見せる(レイナウドは14ゴールで得点王、カルリーニョス・バラは13ゴールで2位タイ)。サンタ・クルズのブラジル全国選手権SerieA昇格の原動力となった。 2006シーズンは州選手権終了後に負傷で離脱したアラウージョ(元G大阪)の穴埋めの一人としてブラジル全国選手権からクルゼイロに加入。が、途中負傷などもあり5ゴールに終わっている。 身長は160cm前後、体重も55kg前後とかなり小柄で当たりの緩い全国選手権2部ですらマーカーに吹っ飛ばされるシーンが目立つ。が、ひとたび前を向けばたちまち厄介なピーキー・ドリブラーに変身。スピードが豊かな上に運動量も多く、裏へ抜けるのも上手い。また向こうっ気の強さも魅力で、ピッチ中央では前へ前へと飛び出し、サイドに流れては積極的にタテへの突破を試みる。 |
| ●クルゼイロの保有する弾丸アタッカー。手前味噌だが拙コラム「個人的Jリーグご推薦選手」にて取り上げたことがあり、ちょっと嬉しい。ちなみにウェルドンより1歳年上w 上記のウェルドンと同じく、代理人がジュビロ磐田が関心を示しているとコメント、グローボ等が報道している。ただしこちらも過去形の報道もあり。既に今シーズンはクルゼイロからスポルチ・レシーフェへとレンタルされておりレギュラーとして出場中。余談だが同チームの監督は元FC東京のガッロ、チームメイトにはフマガッリ(元東京V)、ワシントン(元FC東京)が在籍している。スポルチ・レシーフェへのレンタル条件を上回る交渉内容であること(クルゼイロとしては完全移籍を望むと思われる)が獲得の前提となるのは必至である。 さて、代理人のコメントによるとウェルドンの方が高く評価されているとのこと。確かにブラジリアン大好きなポルトガル、トルコのクラブでも二の足を踏む身長はこの選手のネックである。ちなみにサンタ・クルズ時代は157cmだったが、クルゼイロに加入すると165cmに身長が伸びている。サバ読み過ぎ。 時折屈強なマーカーに封殺されてしまうシーンも目に付く。が、前を向かせた時のスピードは絶品。アジリティに優れ、一瞬のスピードとキレで相手を翻弄する様は、まさに弾丸、独楽鼠(こまねずみ)。個人的にはカルリーニョス・バラの方がJ向きなのではという印象を受ける。 サイドへ流れたり、ちょっと下がってボールを受けて仕掛けてタメを作ったりとこちらの選手の方がアジウソン監督の標榜する流動的な攻撃にフィットすると思われる。こちらも代理人コメントの先行情報で、何かしらのフェイク・アクションである可能性はあるものの、爽快感たっぷりのピーキーなドリブルをJでも見たいところだ。 |
ジュリアーノ MF
現在フルミネンセ(リオ・デ・ジャネイロ州)→ジュヴェントゥージ(リオ・グランデ・ド・スル州)レンタル?
ブラジル代表経験ナシ
| ○昨期低迷したフルミネンセを支えたクリエイティブなMF。 カリオカ(リオっ子)で名門フルミネンセで2005年デビュー。デビューシーズンで早々に出場機会を得てブラジル全国選手権SerieAでゴールを決めるなど、当時の若手起用路線にフィット、順調に成長を遂げる。2006年はシーズン開始当初はベテラン選手に押されてコンスタントな出場機会を失っていたが、後半巻き返して通算3ゴールと存在感を放った。 ところが、2007シーズンに向けてフルミネンセがスポンサー・ユニメイドの後押しでスター選手の獲得に乗り出したため、今期はジュヴェントゥージへと放出されることとなってしまった。新天地では念願のレギュラーポジションをゲット、生き生きとプレーしている。 ワンタッチ目のコントロールが的確で、かつルックアップの良さやアイデアの豊富さを備えており、それゆえ効果的なパスを出せる選手である。ややシュートへの意識に欠ける面も見られたが、2006シーズン辺りから改善しつつある。 |
| ●既にJクラブの多くが新チーム作りの為に始動している中、新たにJリーグ入りの噂が浮上した攻撃的MF。最終便かな? グローボ誌などが中心となってJリーグクラブ加入の為に退団を要求していると報道。信憑性のある具体的な移籍先などは未だに報道されていないものの、このタイプの攻撃的MFを獲得したいチームとなるとかなり限られてくるだろう。 昨期まではフルミネンセでプレー、今期からはジュヴェントゥージへと加入しており、パスの所有はおそらくはフルミネンセのままか。昨期シーズン後半グダグダな状態だったフルミネンセでは色々なポジションでプレーし、現在は主に右サイドでプレー。昨期チーム状態が悪かった時期のフルミネンセで起用されていた選手で評価があまり高くないが、低調なチームで攻撃の中心となっていただけにクオリティの高い技術を誇る。 自ら積極的に仕掛ける場面も多いが、一番の魅力は豊かなアイデアから繰り出される多種多様なパスにある。消える時間も多かったが、あまり連携が良かったとは言い難い昨期のフルミネンセ攻撃陣において彼の出すパスはしばしば絶好機を演出していた。また、今期はイヴォ・ヴォルトマン監督の新システム・ダイヤモンド型4−4−2の右サイドでプレーすることが多いのだが、かなりの運動量を要求されるこのポジションを新加入間もないのにもかかわらずしっかりとこなしている。トリッキーではあるものの「軽い」プレーに終始する類の選手ではない。 ようやく21歳と若い選手で、伸びしろも期待できる。余談だが、どことなくレオナルドを彷彿とさせるのは私だけでしょうか?イヤこの写真はアレですが。 |
マルシオ・リチャーズ MF/FW →アルビレックス新潟
現在サン・カエターノ(サンパウロ州)
ブラジル代表経験ナシ
| ○セカンドトップ/ウィングタイプのドリブル上手なアタッカー。 サン・カエターノ、クリシウマで活躍。2005年後半には選手の出入りが激しかったサン・カエターノ攻撃陣において信頼を得、コンスタントな出場機会を得ている。 サン・カエターノで出場機会を失っていた昨年はマリーリアに途中加入。途中加入ながらチームにフィットするのも早く、攻撃の一翼を担って活躍した。ファビアーノ・ガデリャ、ウェリントン・アモリム、そしてマルシオ・リチャーズの突破系アタッカー3名は貧弱なマリーリア攻撃陣の中では特筆すべき活躍を見せた。 今年サンパウロ州選手権では新生サン・カエターノで主にFWとして出場。3トップに近い布陣の同チームで、得意の縦への突破を見せている。ビッグマン・ソマリアにチャンスボールを供給する一方、課題の得点力も改善の傾向が見られ、州選手権序盤で2ゴールを挙げている。 とかく攻撃力を全面に押し出したチームで活躍する傾向が強い。鋭い突破のみならずフリーランニングや思い切ったディフェンスライン裏への飛び出しも魅力。 |
| ●アンデルソン・リマ、ジニーニョ等々Jに様々な選手を輩出しているアズランからまた一人か、中堅アタッカー。 時折侮れないJ情報を供給するエスポルテが中心となってアルビレックス新潟入りを報道。カーニバル期間が故かあまり他の主要メディアに報道が広まっていないが、移籍報道は確実に広まっているようだ。何より、拙サイトにも相互リンクしてくださっている委員長氏がJ来訪を断言。氏のご意見はめちゃめちゃ参考になるので加入の可能性は極めて濃厚である。 現在サン・カエターノではFWとして出場することも多いマルシオ・リチャーズ。ただし過去のゴールアベレージを見ても分かるように多産なゴーラー・タイプの選手ではなく、どちらかと言えばチャンスメーカーで、サイドからテクニックとスピードで崩す動きが本分の選手ではある。ただしFWが逆サイドに展開した際などには最前線へと飛び出しゴールを伺うなどウィングプレイに終始してサイドラインに張り付くタイプではない。中へ切れ込んでのシュート精度とディフェンスへの貢献度にはやや課題を残すが、時折9番の仕事をこなす8番タイプという感じの選手である。 海外でのプレーが始めてである点と、チーム合流が遅れている点が気になるところだが、過去クリシウマ、マリーリアというクラブに途中加入し即在来のメンバーにフィット、活躍するなどチームへの順応能力は高い。日本サッカーへの環境適応が鍵を握る。 →アルビレックス新潟への加入決定。登録名リシャルデスです。 |