[PR]今日のニュースは
「Infoseek モバイル」




LAST UPDATE 1/10

早いもので、今年もストーブリーグ開幕です。
多忙につき今年はあまり充実したサイト内容とならず、
申し訳ありません。
その分、毎度お馴染み「来る前に騒げ」は
ちょっとでも充実させたいなぁ、と思っております。


Jリーグ中断期間、主にブラジル各メディアで「Jリーグ入り」が取りだたされている(いた)選手をピックアップ。


ブラジルのメディアは「世界一スッパ抜き・トバシが多い」と思われます。
ですから、ガセ込みで騒いで楽しむ方針です。
それでも一応、複数のデータソースが確認できたもののみ掲載しています。

見たことない選手は手を抜きます。あしからず。


駄文ですが、引用・転載を希望される方は何卒一報を。


 ルーベンス・カルドソ DF →コリチーバ

現在インテルナシオナル(リオ・グランデ・ド・スル州)所属
ブラジル代表経験ナシ

○国内トップクラスの実力者として知られる、ベテランの左サイドバック。
  ブラジル随一の若手育成で知られるグアラニのユースチーム出身で、1995年ボタフォゴへのローンという形でプロデビュー。本格的なトップチームでの活躍はグアラニに戻っての1997年で、3シーズンに渡りレギュラーとして活躍。安定したプレーが認められてブラジル国内屈指の名門・サントスへと加入した。が、安定したプレーは見せるものの負傷も多く、翌年から2シーズン続けて他チームへレンタル。グレミオ、パルメイラス、サン・カエターノなどを渡り歩いた。ちなみにサン・カエターノ時代にはアナイウソン、ジニーニョ、ワグネル、アデマール、クラウデシール、アンデルソン・リマといったJとのご縁のある選手とプレーしている。
  評価を再び高めたのはアトレチコ・ミネイロ時代。攻撃力不足に守備崩壊でブラジル全国選手権SerieAから転落した同チームにあって終始破綻のないプレーを見せたことが評価されて、南米チャンピオンに輝いたインテルナシオナルがクラブ世界選手権に向けての補強の一環として獲得。同大会でもプレー、決勝のバルセロナ戦ではジュリ、ザンブロッタといった世界的な名手と丁々発止のせめぎ合いを展開。チャンピオン獲得に大きく貢献した。
●今年のブラジリアン獲得戦線の中心地は横浜?
  グローボが横浜Fマリノス入りを報道、具体的な条件面などはないものの下記のロニとともに獲得を希望しているという内容を報道しており、他のメディアでも交渉が噂されている。
  ついこの前にクラブ世界選手権にて世界王者に輝いたインテルナシオナルだが、今季はものの見事に燃え尽き感爆発のシーズンを送ってしまい、成績は低迷、州レベルの大会も含め無冠で終わってしまった。この不本意なシーズンを受け、クラブはブラジル全国選手権SerieAを終える前から大改革の方針を打ち出しており、そのコンセプトの一つが世代交代。大黒柱のフェルナンドンや守護神クレメールなどといった長年チームを支えたベテランたちの放出をも辞さない方向で大胆な若返りを図る模様で、31歳になるルーベンス・カルドソの放出もどうやら決定的である。
  かつては攻撃偏重の傾向大の、いかにもブラジル人サイドバックという感じのプレースタイルだったが、システマチックなサッカーを展開したグレミオ時代辺りから成長・・・というか成熟。タイミングの良い攻め上がりで攻撃に厚みを加える一方で、対面する相手サイドの選手を封じ込める守備の巧みさも評価されるようになった。サイドから進出する相手選手を捉まえる一方で自身の攻撃参加で相手を押し込むなど、非常に駆け引きの巧い選手だと感じる。クロスの精度も及第点。
  スピード系のブラジル人ラテラルがあまり活躍できない傾向大のJリーグには適応するタイプの、トータルバランスに優れた選手。かつてドゥトラという良品サイドバックを発掘した横浜Fマリノス、良い選手に目を付けたのではないだろうか。
→コリチーバへ移籍。


 ローニ FW →横浜Fマリノス

現在クルゼイロ(ミナスジェライス州)所属
ブラジル代表経験アリ(6CAP)

○元フルミネンセのエース。
  ゴイアス州ヴィジャ・ノヴァでプレーを開始、その後サンパウロに所属するも芽が出ず。ブラジル全国選手権3部に転落していたフルミネンセに加入した辺りから実力を発揮しだした。2001シーズンにはサウジアラビアのアル・ヒラルに移籍するも2001年ブラジル全国選手権より再びフルミネンセに復帰。マグノ・アウヴェス(現大分)、マルコ・ブリット(元横浜FM)らと共に活躍した。特にマグノ・アウヴェスとは2シーズン半に渡って共にプレー、良質なアシストを提供し続けた。2002年にはリオデジャネイロ州選手権でフルミネンセの優勝に貢献。しかし2003年には契約を巡ってフルミネンセとの密月も終焉の時を迎え、ロシアのルビン・カザンへと移籍。次いで同じロシアのクリリヤ・ソヴェトフ・サマラへ、そしてルビン・カザンへと復帰とここしばらくはロシアでプレーしていた。
 その後ブラジルに復帰。最初に所属したゴイアスでは主力として活躍。しかし高年俸がネックとなりリベルタ杯でゴイアスが敗退すると経営緊縮のためにあえなく放出。アトレチコ・ミネイロに所属し、ここでは現セレッソ大阪監督のクルピに再生されて活躍。その後リベルタドーレス杯参加に燃えるフラメンゴが前線のキーマンとして獲得したが、全く活躍できずにベンチにも入れず。フラメンゴで干されていたところを、パウロ・アウトゥオーリのファンタジー路線から方針転換、質実剛健なカウンタースタイルに戻したクルゼイロが獲得。当初はローテーション要員のひとりとしての評価だったが、アラウージョのカタール移籍などもあって非常に重用されている。
 171cmと上背こそないものの重心の低い肉体派で、ドリブルテクニックやシュート力にも優れるがタフなプレーもお手の物。
 ブラジル代表としてもルシェンブルゴ政権下の1999年に6試合でプレー、4ゴールを挙げている。最もメキシコ戦(3−4)1ゴール、アメリカ戦(7−0)2ゴール、サウジアラビア戦(8−2)1ゴールという内訳なのだが。
●やたらと近年J入りの噂が浮上しては消えている、元セレソンFW。
  上記のルーベンス・カルドソの噂に添える格好で、
横浜Fマリノス入りが報道された。以前はジョエル・サンターナ政権下のベガルタ仙台入りが噂され、一時は決定報まで出ていたのだが、実現せず。以来断続的にJ入りの報道が続いている妙な傾向がある。
  さて、仙台入りの噂が一段落したあとのローニだが、上記のように波瀾万丈のシーズンを送った。現在はクルゼイロで若手有望株のアレクサンドロ(そういえば、この選手にもかつてFC東京入りの噂があったっけ)と2トップを組むことが多い。フルミネンセでの黄金時代など、以前はちょくちょく中盤に降りてきて頻繁にボールに触りたがる9.5番系の傾向が強い選手だったのだが、前線に速く展開することの多い今シーズンのクルゼイロではそうしたシーンは少なく、むしろサイドに展開してきっちりボールをキープしてタメを作ったり、前を向いて突破したりと前線での仕事ぶりが充実している。また、特筆すべきはチェイシングの意識の向上とキャプテンシーの成長。かつては粗暴さで長期のサスペンションを受けた悪童だったのだが、現在はいかつさを増した風貌とも相まって「闘将」という言葉がよく似合う。
  こうした長くJ入りが報道される選手ほど結局来なかったりするケースも少なくないのだが・・・。
→横浜Fマリノスがロペス(ベガルタ仙台)とともに獲得を発表。


 イアルレイ MF/FW

現在インテルナシオナル(リオ・グランデ・ド・スル州)所属
ブラジル代表経験ナシ

○トヨタカップ、世界クラブ選手権での活躍が記憶に残る左サイドのテクニシャン。
 フェロヴィアーリオというクラブでプロデビュー。その後スペインの名門レアル・マドリーに青田買いされるも、Bチーム止まり。以後スペインの下部リーグのクラブに2度程レンタルされた後に放出される。
  ブラジルに帰国、パラ州パイサンドゥにてプレーすると復活。2002年の同クラブのコパ・ブラジル制覇にヴェルベルやヴァンディックらとともに大きく貢献する。早期敗退が予想されたリベルタ杯でも堂々としたプレーを披露した。その活躍ぶりにアルゼンチン代表MF・リケルメをバルセロナ(スペイン)へ放出したアルゼンチンの名門ボカ・ジュニオルスが注目。獲得しリケルメが付けていた10番を背負わせる。アイドルの象徴とも言うべき背番号を無名のブラジル人選手が背負うことに違和感を感じていたサポーターも多かったが、テクニックと結果で支持を集め、2003年のトヨタカップ制覇にも貢献した。
 その後はメキシコのドラドスでプレーし、2005年にインテルナシオナルに加入。以後ムリシ・ラマーリョ、アベル・ブラガといった名将たちに重用されて活躍。2006年には世界クラブ選手権で国立競技場に凱旋。スペインの名門バルセロナを向こうに回しテクニックと玄人好みの老かいなプレーでMVP級の活躍を見せた。
  左サイドをテリトリーとするウィングタイプのドリブラーだが、FWとして出場しトップ下付近でプレーをすることもしばしば。密集地帯をものともしない秀逸なボールコントロールに支えられた、独特のペースのドリブルが最大の持ち味。
●この選手もやっぱりが横浜Fマリノス入りが報道されている。おそらくは来シーズンに向けてのJ入り報道が一番最初にあった選手。
  日本での知名度も高く、かつてもJ入りが国内メディアで報道されたが、その際も噂された移籍先は横浜Fマリノス。今回はランサやグローボといったブラジルのメディアが先鞭を付け、日本の各メディアが続いた格好だ。
  ルーベンス・カルドソの項でも書いたが、インテルナシオナルの世代交代・若返りの方針によりいよいよイアルレイも放出の可能性が急浮上。フェルナンドンと並んで世界クラブ選手権を制覇した頃のグランデ・インテルの象徴的存在だった選手なのだが、インテルナシオナル自体が行き詰まったチーム状態にあるため、未だ衰えないドリブル能力を持つイアルレイといえども放出はやむなし、か。
  国際舞台の経験も豊富で、メキシコ・アルゼンチン・ブラジルとサッカーのスタイルが異なるそれぞれのリーグで実績を残すなど適応度も高いイアルレイ、気になるのはやはり年齢面。33歳となりややコンディションを崩すことが多くなった。元来スピードや強さに頼らず、駆け引きやテクニックで突破を図るタイプだけに肉体的な衰えはあまり大きな影響は及ぼさないだろうと思われるが、年々プレーエリアが狭まっているような印象も受ける。Jは割と多くの運動量を要求されるリーグだと思うので、その辺りにやはり不安は残る。

 ジョエル・サンターナ 監督

現在フラメンゴ(リオ・デ・ジャネイロ州)監督

○特にリオ・デ・ジャネイロ州で傑出した成績を残しているベテラン監督。
  1981年に監督人生の第一歩をUAEのアル・ワスルで踏み出すという一風変わった指導者デビューを飾っている。アル・ワスルの監督を5年、サウジアラビアのアル・ヒラルでの3シーズン、サウジアラビアのアル・ナセルと監督経験はこの中東での3クラブのみ。アル・ワスルでは2度監督を務めている。
  中東での実績も豊富だが、それを上回るリオ・デ・ジャネイロ州での指導歴があり、リオ州のみでもフルミネンセ、フラメンゴ、ヴァスコ、ボタフォゴの名門を含め12回のクラブ監督就任の経験がある。5回の同州選手権制覇という輝かしい実績を持ち、一度去ったクラブの指揮を再び任されることもしばしば。ボタフォゴの監督を2回、前述のアル・ワスルの監督を2回、フルミネンセ&フラメンゴの監督を3回、ヴァスコ・ダ・ガマの監督に至っては4回の就任。かつ、これらのクラブでは何らかのタイトルを奪取することに成功している。
  燦然たるリオ州での実績の中でも最も輝く同監督の栄光と言えば、1996年〜1997年のフラメンゴ時代。ロマーリオを擁した96年、97年に州選手権2連覇を達成し、名門チームの歴代の名将たちと並んで高い評価を受けた。現在もサポーターの熱い復帰コールに推されて?監督に就任。誰も引き受けたがらないような状態のフラメンゴを就任以来それなりに立て直している。
  2000年には再びロマーリオを擁してヴァスコ・ダ・ガマでブラジル全国選手権を制覇。2005シーズンにはJリーグ、ベガルタ仙台の指揮を執った。
  ブラジル帰国後もフルミネンセ、フラメンゴの監督を務め、特にフラメンゴをブラジル全国選手権SerieA上位に浮上させるなど、再評価されて然るべき実績を残している。
●どういう訳か再びJリーグ・ベガルタ仙台の監督就任が噂され始めたリオの名将。
  J2ではベガルタ仙台のJ1昇格に失敗、あっさり1年のみでの帰国となってしまったジョエル・サンターナ。悲願達成を託されたもののその期待に添えなかった同監督に失望したサポーターの方々も多かったことだろう。
  ブラジル帰国後、まずはパウロ・セザール・グスモン監督が瓦解させてしまったフルミネンセの監督に就任。僅か2ヶ月の任期ではあったが混乱状態にあったチーム状態を安定させることに成功した。シーズン中盤からはネイ・フランコ退任後のフラメンゴの監督に就任。こちらも非常に求心力の高かった前任監督の穴を感じさせないマン・マネージメントの巧みさを見せて、中〜下位に沈んでいた同チームをリベルタ杯出場圏内にまで浮上させている。といった訳で、ブラジル帰国後はその老成された指導理論で、主に若手監督たちのリリーフとして名門クラブを立て直し、実績を残している。
  一方でJ2時代にもチラホラ見られた試合中の采配ミスはどうやら健在で、特に(結果論とはいえ)選手交代のタイミングの不味さがチラホラ窺える点は相変わらず。その辺りから、秀逸なタレントを揃えてプレ・リベルタドーレス杯に来期臨もうとしているフラメンゴ首脳部からは「本当に一発勝負を託せるのか」という不信感があるらしく、シーズン中から不協和音が聞こえてきていた。無論、同氏の手腕を高く評価するフロントもしっかりと存在するのだが・・・。
  という訳で来期のフラメンゴ監督続投がやや微妙な状態にあるジョエル氏。ただ、それならばJ復帰、というのはちと性急に過ぎる気が。報道元はグローボだが、J時代の氏の評価も鑑みると、あまり実現しなそうな印象を受ける。


 アレクサンドロ FW →アル・ワダ(UAE)

現在クルゼイロ(ミナスジェライス州)所属
ブラジル代表経験ナシ

○今シーズンのブラジル全国選手権SerieA後半戦からクルゼイロに復帰、ゴールを量産。カタールに電撃移籍したアラウージョの穴を埋めたストライカー。
  選手育成に定評のあるヴィトーリアで17歳の時にトップデビュー。ただし当時のヴィトーリアにはアラン・デロンやクレベールといったベテランFWが揃いなかなか出番に恵まれず。6シーズンを過ごした後、スポルチ・レシーフェやポンチプレッタにレンタルされる。ただこの不遇の時期にもめげず研鑽していたようで、長身を利した高い打点のヘディングという自身最大の武器を身につける。
  ヴィトーリアが全国選手権2部に落ち選手の流出が激しかった2005年、バイア州選手権でその素質が開花。8ゴールを挙げ州選手権得点王となる。勢いは止まらず、低迷するチームをよそに全国選手権2部でもゴールを量産、第一次フェーズでヴィトーリアは全国選手権3部転落が決定したものの孤軍奮闘し13ゴールで得点ランキング2位に輝いた。全国選手権2部早期敗退でヴィトーリアの日程が終了すると、同じくヘディングを武器としていたウェルドンのスランプに業を煮やしていたクルゼイロが獲得。途中加入にもかかわらず11ゴールを挙げて注目される。
 その後クルゼイロがジウ(元東京V)、エウベルといった元代表クラスの選手を大量に加入させると、折から希望していた海外のクラブへとチャレンジ、ポルトガルの名門クラブ、スポルディング・リスボンへと買い取りオプション付きのレンタル移籍。しかしチャンスに恵まれることなく、レンタル期間が終了すると失意の帰国となった。
  クルゼイロに戻ると、折しも大エース・アラウージョがカタールへと移籍し前線にキーマンが不在となっていた為スタメンで起用される。ネネー、ロムーロ等ライバルも多い中抜群の決定力を発揮してチームの攻撃の切り札として前線に君臨、後半戦からのプレーながら二桁ゴールを挙げるなど大活躍を見せた。
  183cmと群を抜いての長身という訳ではないが、滞空時間の長さとボールに合わせるタイミング抜群のヘディングが最大の武器。
●Jリーグ入りの噂が浮上するのは今回が2回目。詳しくは拙コラム「来る前に騒げU」をご参考にしてくだされば嬉しいです。
  前回はFC東京という具体的なクラブ名が報道されたが、今回先鞭を付けたミナス州に強いスーペルエスポルチではクラブ名は挙がらず。ヨーロッパのクラブと日本のクラブが関心を示しているという報道内容で、交渉内容等々具体性がないため信憑性は他のJ入り選手の噂と比べて格段に劣る。
  しかし、ブラジル全国選手権SerieA後半戦ベストのFWの一人でもあるアレクサンドロのJ入りの噂、正直なところ実現したら本当に面白い。かつては跳躍力とフィジカルの強さを持て余す大柄な若手FW、といった印象だったのだが、今シーズンはクロスへの飛び込み方やマークの外し方が秀逸。渡欧前(別段欧州で貴重な体験をした訳でもないのだが)とは別人のような頼り甲斐のある姿を見せている。単なるストロングヘッダーから本格派のゴールゲッターに変貌しつつある。
  前回の移籍では失敗に終わったものの、ポルトガル方面、また中東方面から熱い視線を送られており、競合相手は強力でJクラブといえども容易に獲得できる選手ではない。また本人にヨーロッパ志向が強いこともネックとなるだろう。が、仮にJ入りが叶えば二桁ゴールは堅いのではないか、それだけの自力も伸び代もある逸材である。
 
→UAEのアル・ワダへの移籍が決定。


 レアンドロ・アマラウ FW →フルミネンセ

現在ヴァスコ・ダ・ガマ(リオ・デ・ジャネイロ州)所属
ブラジル代表経験アリ(7CAP)

○昨期復活を遂げた元セレソンのストライカー。
  サンパウロ出身で、同州の古豪ポルトゲーサでデビュー。翌年のブラジル全国選手権SerieAで15ゴールを挙げる活躍を見せ、一躍注目を浴びる。
  当然の如くヨーロッパのスカウトたちにも注目され、1999シーズン途中にイタリアのフィオレンティーナへと移籍。レプカにディ・リーヴィオ、ルイ・コスタにミヤトヴィッチ、キエーザ等々強烈なキャラクター(というかアクの強い面々)に囲まれながら徐々に出場機会を増やし、ブラジル代表にもコンスタントに招集されるようになった矢先、クラブが負債を抱え瓦解。以後レンタル移籍を含めグレミオ、サンパウロ、パルメイラスにコリンチャンス・・・とブラジル国内を転々とする。当然の如くコンディションも崩し、一時期は弱小クラブのイトゥアーノにも籍を置くなど凋落の一途を辿る。
  その後古巣のポルトゲーサに戻る。途中チームの成績不振のための引責解雇、フランスのイストルへの移籍そして失敗・・・とこのまま先細りのキャリアを終えるかに思われたが、2005年にフランスよりポルトゲーサに戻るといきなり息を吹き返す。チームをブラジル全国選手権SerieC降格から救い、州選手権でも活躍。まさしく救世主的活躍を見せるようになった。
  その活躍にフルシーズンの活躍が見込めないロマーリオに次ぐ攻撃の核が欲しかったヴァスコ・ダ・ガマが目を付け獲得。時にはロマーリオのパートナーとして、時にはロマーリオ不在の穴を埋めるエースとしてフル回転。現在は1,000ゴールという節目を終えセミリタイヤしたロマーリオに代わり、不動のエースとして若手を牽引している。
  得点嗅覚とゴールへのイマジネーションに優れたストライカーで、ブラジルの選手らしくファーストタッチのボールコントロール・ストップが秀逸。ペナルティエリアで真価を発揮する危険な男だ。
●いきなり鹿島アントラーズ入りの噂が浮上したベテランFW。ちなみに2001年にコンフェデレーションズカップにてエメルソン・レオン率いるブラジル代表の一員として来日。国立競技場にて東京ヴェルディ(0−2)、鹿島スタジアムにて日本代表(0−0)と対戦している。
  震源地はガセも多いが情報量も多いグローボで、何でもフルミネンセ、ボタフォゴのリオの強豪と並んでカタールのアル・ホール、そして鹿島からもオファーがあるという内容。契約切れも近く、今シーズンの活躍ぶりから注目も浴びている復活のベテランなのだが、正直J入りの情報はかなり唐突。2002年には現鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督の指揮下にあったサンパウロでプレーしているがこれといったインパクトも無かっただけに、監督たっての希望とも思えない。
  確かにここのところのレアンドロ・アマラウのプレーは充実している。ボールの受け方も、オフ・ザ・ボールの時の動きも洗練されたストライカーだが、やはり本領を見せるのはペナルティエリア内。非常に豊富なゴールパターンを持っており、力業あり、トリッキーで奇想天外なプレーありと容易にマーカーに傾向を掴ませない選手だ。また、シュートもかなり正確である。ただ、テクニック面はさすがにブラジルの選手らしく十分及第点であるものの、相手を引き離すようなスピードは持ち合わせてはいない。かつ持ち味が高い位置でボールを受けた際に生きるためかポゼッション重視のスローペースなスタイルのチームで活躍する傾向が近年強く、Jリーグへの適応度という点では疑問符が残る。
  また、大手スポンサーをもつフルミネンセが来期のリベルタ杯出場を決めており、その補強の目玉のひとつとして獲得に向けかなり具体的なオファーを送っているらしく、本命はそちらである可能性が高い。果たして実際にJからのオファーがあるのかどうかも怪しいが、実現の可能性は低いのでは・・・。
 
→やっぱりフルミネンセ入りが決定。


 アレッサンドロ(アレッサンドロ・ヌネス) FW →アルビレックス新潟

現在イパチンガ(ミナスジェライス州)所属
ブラジル代表経験ナシ

○ブラジル全国選手権SerieB得点王。
  サンパウロ州出身ながらミナスジェライス州の古豪アメリカMGでプロデビュー。下部ディビジョンのプレーが主であったがオランダの名門・フェイエノールトのスカウト網に引っかかり、翌年同チームに移籍。しかし出場機会にはほとんど恵まれず、ホームシック等もあって僅か1年で全く実績のないまま退団。アメリカMGに戻るという挫折を味わう。
  その後2004年にリオ・デ・ジャネイロ州のフルミネンセへと移籍、ブラジル全国選手権SerieAでのプレーを経験、6ゴールを挙げる。翌年はシーズン途中までフラメンゴでプレーし、リーグ中断期間にベルギーのリエルセSKへと移籍。背番号9を背負い、アレッサンドロ・ヌネスの登録名で活躍。契約満了となる2006年までプレーした。余談ながらリエルセ退団後にアレッサンドロの代わりに加わった選手は、元ガンバ大阪のタイルソンである。
  リエルセ退団後はブラジルに戻りジュヴェントゥージでプレー。次いでヴァスコ・ダ・ガマに移籍したがここでは活躍できず、シーズン途中でミナスジェライス州の昇竜クラブ・イパチンガに加わった。ここで長く評価されてきた潜在能力が大きく開花。ゴールを量産し25得点で見事得点王に輝き、クラブのブラジル全国選手権SerieA昇格に多大な貢献を果たした。
  キレのある動きと抜群の決定力、嗅覚とフィニッシュの冷静さがウリの典型的9番である。
●ミナスジェライス州に強いスーペルエスポルチがアルビレックス新潟入りの可能性を示唆しているゴールゲッター。
  なお、拙サイトで「ブラジルユース代表経験あり」との記述を過去にしておりましたが、全くの別人と混同しておりました。深くお詫び申し上げます。
  スーペルエスポルチによればクラブ関係者が「日本のクラブが関心を示しており視察するようで、それはアルビレックス新潟だ」とコメントしているとのこと。ただし「細かい事柄については全く決まっていない」とも話しており、仮にお眼鏡にかなっても具体的な交渉はまだまだ先のことか。1998年からのチーム強化プロジェクトの集大成としてブラジル全国選手権SerieAに昇格することに成功したイパチンガにとっては何とか残留させたいアイドルの一人だったようだが、他のブラジル国内のクラブからの関心も高く、おそらく来期イパチンガでプレーすることにはならないと思われる。確かヴァスコ・ダ・ガマとの共同所有になってる選手じゃなかったかな?
  今季は凶悪なペースでゴールを量産したアレッサンドロだが、やはり信条はオフサイドライン周辺で見せるキレのある動きとマーカーを幻惑する洗練されたストライカー・ムーブ。派手なプレーは少なく、基本的に「使われてナンボ」という選手なのだが、決定力も爆発力もあるストライカーだ。
  一時は早熟なだけで長持ちせず消えていく選手という厳しい評価をも受けていた選手だが、今季その素質が花開いた、25歳ながら結構な苦労人である。移籍が噂されるエジミウソンの代役としては適任では・・・という印象を受ける。

 →アルビレックス新潟入りが決定。


 ノナト FW

現在バイア(バイア州)所属
ブラジル代表経験ナシ

○ブラジル国内での知名度も結構高いアタッカー。
  バイア州での実績が傑出しているため同州の出身と思われがちだが、パラ州の出身。サンパウロの弱小クラブ、トゥナ・ルッソでプレーした後パラナ州イラティに所属、次いでサンパウロ州イトゥアーノでプレーした後、98年に本人にとって運命のクラブとなるバイアに加入する。
  98年途中に古巣のトゥナ・ルッソに一度レンタルされるが、2000年辺りから出場機会をコンスタントに得るようになり、2001年にはレギュラーに定着しブラジル全国選手権SerieAで10ゴールを挙げる。翌年も11ゴールを挙げ不動のバイアのエースに成長。そして2003年にはコパ・ブラジルで神懸かり的な活躍を見せてチームを優勝に導き、自身もトーナメント得点王に輝く。
  翌年Kリーグ大邱へと移籍。後にゴイアスでも共にプレーするジェフェルソン・フェイジョンらとともに活躍し13ゴールをゲット、得点ランキング2位と活躍する。が、翌年移籍したFCソウルでは活躍できず退団するなど確たる評価を受けるまでには至らなかった。
  ブラジルに帰国した後はゴイアス、フォルタレザなどでプレー。2007年はパスの大半を保有しているバイアに復帰、ブラジル全国選手権SerieCからの昇格を目指すクラブに大きく貢献し19ゴールを挙げた。
  サンパウロ、リオ、ミナスジェライス、リオ・グランデ・ド・スルといったブラジルサッカーの隆盛地でのプレーがないものの、バイアでの活躍から実力者として認知されている。また1年に2、3回スーパーゴールを見せる。
●アイウトン、ウィルといった系譜を受け継ぐ、ぽっちゃ系のFW(笑)。
  ブラジルのエスポルテが
コンサドーレ札幌が関心を示していることを報道、道内および日本国内のメディアも既に札幌が視察を行っていると報道している。何でもバイアに所属するネトとエドゥアルドとともにこのノナトに注目しているとか。かつて新潟に所属しJでは活躍できなかったネト(ネト・ポチガル)、情報量が少なくラインコントローラータイプとの噂しか掴めていないエドゥアルドはひとまず置いておいて、ノナトをインプレッション。
  まず話題としたいのが・・・・やはり丸さ。178cm、80kgは嘘だろうなぁ、パッと見明らかに丸くヨコに大きい独特の体型で、かつとってもまん丸な輪郭がそれを強調。ただプレーや体のキレを見る限りロ○ウドの如きオーバーウェイトという感じではなく、最早仕様として認めてあげたい・・・というか認めるしかない(笑)ではプレーは、というと意外にもフィジカルコンタクト全開のゴリゴリのパワープレーよりも、ボディバランスの良さと前を向いた時の思い切りの良さが目立つ。バイアのトルシーダのチャントに「ノナト・マタドー(ノナト、我らの闘牛士)」というコールが存在するが、高い位置でボールを受けアイデア豊かに力強くディフェンダーを崩してシュートまで持ち込む様はまさしくマタドール。
  気になるのはあまりコンディション維持が上手ではないことで、1シーズンを通して見ると好不調の波が大きいという欠点を持つ。また、ベテランの域に近づくにつれ何故かその波は大きくなってきており(笑)、不安が残る。
  ただ、折しも所属するバイアのホームスタジアムで崩壊事故が起こる(フォンテ・ノヴァ事件)という不祥事が発生し来期以降のクラブ経営の先行きが不透明、また貧乏クラブ・バイアには若干厳しい年俸の選手(そのため近年レンタルが多い)であるために、獲得は比較的容易であると思われる。

 アレックス・ミネイロ FW →パルメイラス

現在無所属←アトレチコ・パラナエンセ(パラナ州)
ブラジル代表経験ナシ

○ブラジル国内でも知名度の高いベテランFW。
  アメリカ(ミナスジェライス州)、セアラ等々三流、四流クラブを渡り歩いた苦労人。一時期クルゼイロに見いだされて加わるも活躍できず。しかしアトレチコ・パラナエンセに加入してからキャリアが一変、同クラブのトレーニング機関『カジュー』にてその秘めたる得点能力が開花して2001年には全国選手権ベストイレブンに選出、MVPクラスの活躍を見せた。選手再生・育成に抜群の実績を残す『カジュー』神話は彼の大ブレイクから始まったと言える。
 その後ティグレス(メキシコ)に所属するが活躍できず。が、アトレチコ・ミネイロでは15ゴールを挙げてチーム得点王に輝いている。翌年アトレチコ・パラナエンセに復帰、パラナ州選手権制覇に貢献した後に2005年、鹿島アントラーズへと入団した。Jリーグでは2006年12月までプレー、ブラジル時代から定評のあった決定力に加えて献身的なチェイシングやチャンスメイクといった新たな才能も開花させて活躍、高い評価を受けた。
  2007年からはアトレチコ・パラナエンセに再び復帰。州選手権で1試合5ゴールを挙げるなど凶悪な得点力は健在で、ブラジル全国選手権SerieAでも9ゴールを挙げた。が、チームの世代交代の方針と自身の不調もあって11月末日にクラブとの契約を破棄している。
●鹿島アントラーズでの活躍が記憶に新しいFW。
  このたびアトレチコ・パラナエンセとの契約を破棄、ガゼタ、グローボといったビッグメディアがJクラブからのオファーの存在を報道している。
  Jリーグでも十二分に通用したことは言わずもがな。決定力とシュート技術に長けていることに加え、テクニックも非凡で周囲を活かすプレーもツボを心得ていたことに個人的には驚いた。実績十分の即戦力であり、多くのJクラブ、こと前線に攻撃の形を作れる幅の広い能力を持ったFWの欲しいクラブには垂涎のタレントであることは疑いの余地がない。またグローボなどは鹿島アントラーズへの復帰の可能性を報道している。
  が、今回のアトレチコ・パラナエンセ退団はアレックス・ミネイロ曰く「チャレンジするにはラストチャンスであるための退団」らしく、本人は欧州のクラブへの移籍を望んでいるとの声もあり果たしてどれほどJ復帰に関心があるかが推し量れない。年齢的にも確かにラストチャンス、未だヨーロッパでのプレー経験がない彼にとってはポルトガル辺りでのプレーが夢なのだろうか。また、ブラジル国内のクラブからのオファーも非常に多く、今年序盤〜中盤まではルシェンブルゴ率いるサントスが、そして現在はリベルタドーレス杯出場に燃えるフルミネンセとパルメイラスがオファーを出しているとか。加えてUAEからのオファー、さらに本人の悲願と思われる「西ヨーロッパ(笑)のクラブ」からのオファーもあるらしく、獲得レースは加熱しそうである。なまじのJクラブには獲得が難しい、激烈な競争となるだろう。
 
→パルメイラス入りが決定


 レアンドロ MF/FW →東京ヴェルディ

現在サンパウロ(サンパウロ州)所属
ブラジル代表経験ナシ

○小柄だが、多才な攻撃センスを武器にFWと攻撃的MFの二足のわらじを履く器用なアタッカー。
  サンパウロ州ボタフォゴでデビュー、2000年にサンパウロ州選手権2部で同クラブを優勝に導くなどの活躍が認められて、2001年にコリンチャンス入り。加入初年度にいきなり大ブレイクし、ディヴィッヂ(現フェネルバフチェ)、ジウ(元東京V、現インテルナシオナル)などと強力な攻撃陣を形成。主にトップ下として出場してベストイレブンに選出されるなど大活躍を見せた。コリンチャンスでは2003年までプレー、コパ・ブラジル制覇にも貢献している。
 以後ロコモティフ・モスクワ(ロシア)、ゴイアス、フルミネンセでプレーした。フルミネンセで出場機会を失って、当時選手流出に苦しんでいたサンパウロに加入。加入直後こそコンスタントに起用されたものの、以後それほどの活躍はできず。ところが2007年にムリシ・ラマーリョ監督がサンパウロ監督に就任すると、局面を打開する個人技とMFもこなせる起用さが評価されて出場機会が増加。クオリティは高いものの選手層が薄かった今季のサンパウロでは痒いところに手が届く抜群の使い勝手の良さで信頼をガッチリと掴んだ。
  細かいステップのドリブルと積極的なスペースへの飛び出しを基調とするチャンスメークが信条。今季だけ見てもFW、トップ下、左右攻撃的MFにウィングとユーティリティ性に富む点でもブラジルでは評価が高い選手である。
●27歳と脂の乗った年齢でJリーグ入りが囁かれるに至った万能アタッカー。
  サンパウロ州のメディアでドイツとJリーグのクラブからのオファーがあると報道されているが、具体的なチーム名は挙がらず。具体的なオファーの内容にも触れておらず、信憑性は低めと思われる。かつて他のJクラブ入りの噂があった際には具体的なチーム名が挙がっていた記憶があるのだが・・・何処だっけ?
  今季は様々なポジションで使い回され需要が高かったレアンドロ。だが、終盤戦ボルジェス(元仙台)が復調し、アトレチコ・パラナエンセから加わったゴールデンボーイ・ダゴベルトがかつての輝きを取り戻すようになるとFWとしての出番は激減。中盤でもチームが3ー5−2システムを採用するようになってからは出番が減少、ヒチャーリーソン、ヘルナネスら新世代の後塵を拝する状況にある。来期リベルタ杯にも出場し厚い選手層が必要なサンパウロだが、レアンドロ自身にとってはこの辺りで新天地を求めるのが吉と思われる。
  複数のポジションをこなせる、いわゆる「ツブシ」の効く選手だが、FWとしてはややゴールアベレージは不十分(州選手権3ゴール、全国選手権4ゴール)。一方で攻撃的MFとFWでプレーできるアビリティを活かして、前線ではチャンスメークにスペースへの飛び出し、そして個での突破と効果的な働きをしばしば見せてくれる。セカンドトップか、クリスマスツリー気味のシステムの2列目の一角での起用が望ましいのでは、と思われる。ややもすれば器用さだけが先行しそうな選手だが、かつてはブラジル代表入りも囁かれた歴とした実力者であることは疑いがない。
  強力な得点力を持つFWとの共存が前提となるが、個で崩せる技量を持つ点と球離れが悪くない点でJ向きの選手なのでは。
東京ヴェルディ入りが決定。


 マルコス・アウレリオ FW →清水エスパルス

現在サントス(サンパウロ州)所属
ブラジル代表経験ナシ

○ここ2シーズン、ブラジル全国選手権SerieAで活躍している俊敏・狡猾なストライカー。
  マトグロッソ州出身で、2002年コリンチャンスでプロデビュー。2シーズン在籍したが目立った実績がなく、ウニオン・バルバレンセに移籍。ここではブラジル全国選手権SerieC優勝に貢献して、ゴイアス州のヴィジャ・ノヴァへ移籍。州選手権優勝メンバーに名を連ね、サンパウロ州へ戻る。イトゥアーノ、ブラガンチーノでプレーし、順調に経験を積んだ。
  秘めたる素質が開花したのが、その後に加入したアトレチコ・パラナエンセ時代。2006シーズン後半にジバニウド・オリヴェイラ、アントニオ・ロペスといったカウンター志向の強い監督が就任すると長身FWペドロ・オルドーニに代わって起用されるようになり、デニス・マルケス(現大宮)との優れたコンビネーションでリーグを席巻。主にシーズン後半からの活躍ながらブラジル全国選手権SerieAにて9ゴールを挙げ、サントスに2007年移籍。
  サントスに加入するとルシェンブルゴ(当時)監督が目指したタテに早いカウンター型のスタイルにいち早く適応。ジョナス、モラエスなど並み居るを抑えてロドリゴ・ティウイとコンビを組みコンスタントに出場するようになる。シーズン中盤にロドリゴ・ティウイがフルミネンセに戻り、クレーベル・ペレイラがメキシコから加わった後もシーズンを通して活躍、サンパウロ州選手権では6ゴール、ブラジル全国選手権SerieAでは7ゴールを挙げた。
  167cmと上背には恵まれないものの、オフ・ザ・ボール時の多彩な動きでマーカーを翻弄しシュートまで持ち込んでしまう。ラインの裏を取るのも巧く敵に回すと厄介な選手。また前を向いた際のスピードにも光るものがある。
●ブラジルでの移籍情報はほぼ皆無なれど清水エスパルス入りが囁かれているスナイパー。
  ブラジルでの報道では「来期サントスでプレーするかは不透明」程度の内容なのだが、清水エスパルスが関心を示していると巷ではもっぱらの評判。拙サイトにさる方が寄せてくださった情報によると既に加入は決定的だとか。ヨーロッパでのプレーを一時期希望していたもののそれもいつの間にか立ち消えてしまったようで、サントスの俊英がJの地を踏む可能性はかなり高いと思われる。
  スピード豊かにダイヤゴナル・ランやシャドウ・ムーブでマーカーを幻惑するプレースタイルはJリーグに来たブラジル人FWにはあまりいなかったタイプで、どことなくプレミアシップのFWたちを彷彿とさせる。特に相手DFの裏を積極的に狙う動きが多く、横パスを多用し時間を掛けて攻めるスタイルのチームよりも、アトレチコ・パラナエンセ時代、サントス時代のようなカウンタースタイルのチームへの順応が早いと思われる。また、デニス・マルケス然り、ロドリゴ・ティウイ然りとコンビを組む相手との相性が良ければ抜群の働きを見せる選手でもあり、誰とアタッキング・デュオを組むのかにも注目である。
  初の海外挑戦であることに不安はあるものの、小柄なブラジル人FWにありがちな脆弱さはなくなかなかのゴールへの執着心をも持つシャープなシューター。Jでも相手ゴールに忍び寄るシーズンが見られるだろうか。
1年間のレンタルで清水エスパルス加入が決定。


 ミネイロ DF →ガンバ大阪

現在インテルナシオナル(リオ・グランデ・ド・スル州)所属
ブラジル代表経験ナシ

ビッグクラブでの実績は乏しいものの激しいマーキングと「飛び道具」でインテルナシオナル守備陣を支えたザゲイロ。
  ブラジル屈指のサッカー処・ミナスジェライス州出身ながらプロデビューはパラナ州のマリモアという全くの無名クラブ。以後サンパウロ州アメリカ、ミナスジェライス州パトロシネンセ、パラナ州ADAPと四流・五流クラブを渡り歩く。ADAP時代にはそれなりの評価を受けたため、マリモア、ADAP、オペラリオとパラナ州のクラブでのプレーがキャリアの半分を占めている。
  この上なく地味だったキャリアが好転しはじめたのが2006年。パラナ州選手権で全くの無印だったADAPはアトレチコ・パラナエンセ、コリチーバといったブラジル全国選手権参加の強豪を連続で撃破。そのディフェンスラインの中軸で奮闘していたのがこのミネイロだった。州選手権決勝ではパラナ・クルービの前に屈したもののミネイロの評価は高まり、ボリヴァール(現モナコ)らの移籍で戦力がダウンしていた名門インテルナシオナルがDF陣強化のために獲得した。
  マルコン(元川崎F)やインヂオとコンビを組むことが多く、十分にブラジルトップクラスのチームでも通用する実力者であることは示したものの、チーム自体がかなり低調であったためそれまでの評価をさらに高めるには至らず、特に守備の要であるマルコンがドーピング疑惑で出場停止になるとラインコントローラーも務めなければいけなくなるなど起用法も不安定であったが健闘している。
  ハードでタイトなマーキングが持ち味だが、意外にも警告を貰うことは少ない。また、強烈な左足の長距離砲をもっており、今季ブラジル全国選手権SerieAでも2ゴールを挙げている。
●ブラジルでの知名度はかなり低いのだが、早くからJ入りが囁かれていたDF。
  国内報道が先鞭を付けた格好で、11月下旬辺りからシジクレイの後継者として
ガンバ大阪入りが決定的との情報が出回った。ブラジル国内で交渉の情報が本格的に出回ったのは12月末で、具体的な交渉条件や、インテルナシオナルが代わりの戦力の獲得を考えているなどの付随情報も掲載。国内報道の内容といいJ入りの可能性は極めて高いと思われる。ブラジルでの実績は上記のとおりかなり少なく、メディアへの露出も少ない地味な選手である。それでもこれだけ早く獲得の噂が出回ったということはやはり現地でのスカウティングでお眼鏡にかなったということなのだろう。元々ブラジル人選手の獲得では近年ハズレが少ないガンバだけに、今回もしっかりとしたベクトルの元選手を獲得したと考えたい。
  インテルナシオナルではラインコントローラーとしてもプレーしていたが、どちらかと言えば使われるタイプの選手で、屈強な肉体を武器に相手の攻撃を跳ね返す逞しいザゲイロである。左足FKも魅力のひとつで、鉈を振るうが如くドカーンと蹴りこむ中〜長距離を得意としている。
  難点にはややパスミスが多い選手であることと、ボールに突っかけすぎるあまり不要なリスクをディフェンスラインに与えてしまうことが時折あることか。弱小ADAPをまとめ上げたキャプテンシーといい、いろんな意味でシジクレイの後継者である。

→ガンバ大阪が獲得を発表。

  ペドリーニョ MF →アル・アイン(UAE)

現在サントス(サンパウロ州)所属
ブラジル代表経験アリ(1CAP)

○ヴァスコ・ダ・ガマ時代は「チーム史上最高の才能」と賞された攻撃的MF。
  1995年ヴァスコでデビュー。早くからその才能が評価されそのパスセンスと非凡な得点力にはヴァスコのサポーターのみならずリオ、さらには次代のセレソン選手として大きな期待がかけられていた。20歳になるころにはレギュラーポジションを確保、しかし順風満帆な日々は長く続かず、線の細さが災いしてか生命線である両膝に爆弾を抱えることになる。ヴァスコが出場したトヨタカップにも出場できなかった。仮に彼がユベントス戦に出場していたのなら・・・と悔やむサポーターも。
  度重なる怪我から這い上がるも再負傷を繰り返し、代表に呼ばれれば合宿直前に長期離脱を2回。次第にサポーター、ブラジル国民の期待も薄れ、パルメイラスに半ば放出の様な形で移籍。かつてのヴァスコのアイドルは消えゆくかに思われた。しかし才能は錆び付かず、パルメイラスの攻撃陣を一手に仕切るゲームメーカーに。・・・しかしまたもや負傷で離脱、復帰するも既に遅くパルメイラスは2部に転落。その後マグロン(現横浜FM)、代表GKマルコスらと共にチームの立て直しの重責を担い、1シーズンで1部に返り咲いた。
 その後中東クラブへの移籍失敗などを経てフルミネンセ、次いでサントスへ。ゼ・ロベルトのドイツ復帰後定位置を確保、サントス攻撃陣の頭脳として活躍。得点も10ゴールと二桁に乗せる活躍を見せ、サントスの中心選手として活躍している。
 負傷で離脱することも多い「ガラスの才能」で、未だにフルシーズンの活躍は難しい。が、局面を変えるキラーパスなどクリエイティビティに関してはブラジル国内屈指。
●拙コラム二回目の登場となる攻撃的MF。当時はパルメイラス所属。
  かねてよりJでのプレーに憧れを抱いてることを公言しており、「子供が生まれたばかりである」としてためらいを禁じ得なかった昨期に比べて今回はより前向き。ただし報道のされ方を見ると「オファーがある」という内容のものと「Jでのプレーを希望している」というものが錯綜しており、やや信憑性には欠ける。仮に実現したならば初の海外でのプレーとなるが、第2回世界クラブ選手権の際にはアジア代表のアル・イティハッド(サウジアラビア)がピンポイントでレンタルしたものの、レギュレーション違反(1ヶ月以内に2チームでプレーしてはいけない)にひっかかり結局同選手権には出場できなかったという経緯を持つ。
  典型的なトップ下のクリエイティブな攻撃的MFながら球離れもよく、視野も広い。今季はカウンターの起点としても活躍したように、ドリブルでボールも運べるし長短のパスも正確、とスタイルを選ばずチームの中心に据えて然るべき才能の持ち主である。
  やはり気になるのは負傷により離脱が非常に多い点。かつては酷薄なハードタックルを食らうと本当に1シーズンを棒に振りかねない程ガラスの膝だったものの、サントスやフルミネンセといったトレーニング施設が充実したクラブを経てコンディションは大きく回復してはいる。が、今シーズンも決してフルシーズンの活躍が出来た訳ではなく、「ガラスの天才」の看板はまだ外せないという予断を許さない状況は続いている。個人的に大好きな選手、加入叶えばJでも10番タイプのプレーヤーとして活躍を見せてくれるとは思うが、不安は尽きない。
 
→UAEのアル・アイン入りが決定

  アダイウトン DF

現在サントス(サンパウロ州)所属
ブラジル代表経験アリ(4CAP)

○2003年ワールドユース優勝メンバーであるザゲイロ。
  バイア州サルヴァドール出身で同州の名門ヴィトーリア育ち。トップの選手層が薄いというチーム事情もあってジュニオール年代からブラジル全国選手権、州選手権などに出場(ちなみに彼を抜擢したのは当時指揮を執っていたジョエル・サンターナ)。巨躯と身体能力の高さで、早くから将来のセレソン候補との評価が高く、ユース代表に選出。「史上最低のユース代表」とまで酷評されてしまった同年代のユース代表(目玉選手たちが所属チームの引き留めで合流しなかった)だが世界一に輝き、アダイウトンはエドゥアルド・アルシデス(現PSV)とともにディフェンスの中軸として優勝に貢献した。
  その後フランスのレンヌに移籍。ある程度活躍するものの、時折見せる攻め上がりが気に入らない監督には干されるなど活躍度はそこそこに留まる。2006年、サントスが大型補強の一環として獲得。入れ替わりの激しい同チームにて、ユース時代のような強く堅固なディフェンスを見せ不動のレギュラーとして活躍している。セレソンにはユース代表・五輪代表強化の名目で4度招聘されている。
  189cmの長身を活かしての空中戦、ならびにリーチの長さを利してのボール奪取に優れるセンターバック。また、賛否両論あるものの今時のブラジル人ザゲイロらしく、セットプレー時以外にも機を見て攻め上がる。近年ややプレーが激しく、2007年10月には相手選手への危険なファウルで4試合の出場停止処分を受けている。
●ルシェンブルゴがパルメイラスに去り、揺れるサントスからまた一人J入りの噂が。
  かねてよりサントスは鹿島アントラーズ所属のディフェンダー、ファボンの獲得を考えており、そのためアダイウトンとの交渉を凍結している・・・と報道してきたグローボが今度は日本から高額のオファーを受けている、との記事を掲載。具体的なクラブ名、契約条件はなく、ただ現在の契約及びサントスから一度提案された新契約よりも好条件であることだけが語られている。
  現在アダイウトンはファボン獲得の成否で交渉が進展する「待った」をかけられている状態が続いており、正直扱いはサントスのディフェンス・リーダーとして活躍してきた割に気の毒・・・というかぞんざい。「そっちがその気なら」とばかりにトバした印象は否めない。ただ、元来海外志向の強い選手であり、若干年俸が高いものの契約更改前で比較的容易に獲得できるおいしい状態にあることからJクラブ入りの可能性も十分に見込める印象を受ける。
  早くからトップチームでの出場をしてきたため経験が豊かであるが、まだ24歳。若さ故か気性故か時折度を超した激しいプレーを見せてしまうことも多いが、ゴール前での高さ・強さは抜群。スピードも及第点で、長身ザゲイロにありがちな不器用さもない。現在ブラジル国内でプレーするザゲイロの中でも五指に入る実力者、仮にJ入りが叶えばかなりの戦力となるこが見込まれるが・・・