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CRUZEIRO ESPORTE CLUBE
ブラジル・ミナスジェライス州リーグ1部所属
所在地 ベロ・オリゾンテ
創立 1921年
現地での通称 ラポーザ
日本での通称 クルゼイロ
スタジアム エスタジオ・ガベルナドル・マガジャネス・ピント(通称ミネイロン)
        スタジアム発表の収容人数 122,741人

国内リーグ優勝回数 全国選手権1回、州リーグ優勝33回
国外タイトル獲得数  リベルタドーレス杯2回


 ここ数年抜群の実績を上げ続けているミナスの雄。永遠のライバル・アトレチコ・ミネイロと覇を競いながら国内リーグ及び国外リーグで活躍中。
 1921年にチーム創設、リーグ創設期からアトレチコ・ミネイロと競り合いつつチームを近代化させる。1973年には既にトカ・ダ・ラポーザと呼ばれるコンディショニングセンター・養成施設を設立している。スター至上主義の70年代に既に選手のコンディショニングや下部年代の強化に着手していたのには驚きの一言。サンパウロやリオデジャネイロのクラブとも丁々発止の戦いを繰り広げ、ついには「栄光の青シャツ」の二つ名を獲得するに至る。1976年にはネリーニョ、パリーニャという名選手を擁してリベルタドーレス杯を獲得。70年代以降、サンパウロ・リオの2大サッカー大州のクラブに次ぐ位置を確立し、丁々発止の戦いを繰り広げた。
 80年代にはやや低迷。90年代に入るとクラブは海外嗜好を強めて国外リーグから国内に復帰する選手の積極的な獲得に乗り出す。持ち味のコンパクト・サッカーが功を奏し、また現ACミランのGKヂーダがPK戦を止めまくって97年のリベルタドーレス杯でまさか、まさかの優勝を飾る。翌年のトヨタカップにも欲を出してペルー代表の10番パラシオス、当時ブラジル代表のFWベベト、オゼアスを緊急補強・・・というかカップ戦用にレンタルしてドイツ・ドルトムントとの決戦に臨むももちろん惨敗。以来クルゼイロは堅実路線に復帰している。こういう補強の習慣が他のクラブにも定着しなくてホントに良かったと思います。
 2003−2004シーズンにはアレックス、アリスティサバル、クリスらを擁してついに念願のカンピオナート・ブラジレイロ初制覇。勢いはとどまることを知らないかとも思えたのだが・・・。
 海外選手の復帰が非常に目立つクラブであると同じく、優れた指導者を迎えることにも腐心していると見え、カルペルジアニ、マルコ・アウレリオ、シモーエス、ルシェンブルゴ、そしてパウロ・アウトゥオーリ等日本でも知名度の高い監督が栄光の青シャツの指揮を執っている。
 ユニは元来青一色だったが、時々細いラインが肩口や袖口に入るデザインが採用されるシーズンも。ユニメーカーはプーマ、メインスポンサーは今期よりゼロックス。
ーはトッパー。メインスポンサーは同市にブラジル本社を構えるフィアット。

NOW
  州選手権決勝での敗退を受け、ブラジル全国選手権に向け大きく方向性を変更した昨期のクルゼイロ。前半戦4−3−3のバルセロナ型のシステムでスペクタクル重視のサッカーを展開したパウロ・アウトゥオーリ政権期、前線への早い展開を好んだドリヴァル・ジュニオール政権期ともになかなかのチーム完成度を誇ったが、やはり根本的なチームベクトルの転換が最後まで響き、首位サンパウロを脅かすには至らなかった。
 今期はJリーグ・ジュビロ磐田の監督を務めていたアジウソン・バティスタを新指揮官として招聘。また同チームでプレーしていた選手たちをトリオで加えるなど積極的な補強を進めた。一昨期同監督が指揮を執りリーグを席捲したフィゲイレンセの如く、中盤の選手が積極的にポジションチェンジをし代わる代わるゴールを脅かす攻撃サッカーを標榜すると思われる。ただし、監督やチームの方針に沿うためとはいえあまりに過剰に選手を加えた否めず、これが昨期序盤同様残留選手たちのモチベーションを下げてアキレス腱とならねばよいのだが。
 やはり今期のクルゼイロの見所は人材豊富な中盤。代表クラスのMFワグネルが中東から戻って以来絶好調で、彼が軸となるのは間違いない。ボランチの層も厚い上に若手選手の成長も著しく、フィゲイレンセ時代以来のアジウソン・バティスタ監督の「お気に入り」であるマルキーニョス・パラナやヘンリッキも全く油断できない。
 昨期はエース・アラウージョの負傷&途中移籍という大打撃に見舞われたものの、ローニとアレクサンドロが大活躍した前線だが、今オフには両者が移籍。サンパウロからマルセウを加えているがパンチ力不足。ユース代表のドリブラー・ギリェルメもチャンスメーク能力は十二分だが得点能力となるともうひとつで、できればもう一枚太い柱となれるFWが欲しいところだ。
 代表GKファビオを含めDF陣は層が厚く、ベテランから生え抜きのホープまで人材も幅が広い。また昨年と比べるとマルキーニョス・パラナ、ジャディウソン、ヘンリッキとユーティリティ性に富んだ選手が増え、中盤下がり目〜最終ラインにかけては危機的状況に陥ることはないだろう。攻撃サッカーが売り物となるだろう今期のクルゼイロだが、守備面での安定感はもう一つの武器となるに間違いない。

 基本フォーメーションA:トレス・ボランチの4−3−1−2。

 基本フォーメーションB:4−4−2。マルキーニョス・パラナはボランチ起用もしばしば。

注目選手
 GUILHERME
ギリェルメ(ユース代表、MF/FW)
 かつて在籍した長身のFWとは同名なれど別人。売り出し中のアタッカー。
 非常に幅の広いアタッキングセンスを持ち、本職のFWだけではなく中盤でのプレーにも光るものがある。硬軟織り交ぜたドリブル突破が最大の魅力で、既に欧州クラブからの注目を浴び、ユース代表などで国際舞台での経験も積んでいる若手有望株。
 写真では分かりづらいですが、ユース年代とは思えないたっぷり顎髭とデカい頭がトレードマークです。

 WAGNER
ワグネル(ブラジル代表、MF)
 得点力とアシスト能力を兼ね備えた、高性能の攻撃的MF。
 ー。U−17、U−20と下部年代での代表経験が豊富で、アメリカMG出身、フレッジとセットでクルゼイロに入団している。
 ライバルチームのアトレチコ・ミネイロから中盤のタレントをごっそり放出したクルゼイロに加入、攻撃的MFの一角としてプレーしている。ハイレベルなテクニックもさることながら個人的には戦術眼の高さや試合の流れを読んだ冷静さ&大胆さの使い分けなど、とってもクレバーな選手という印象が強い。
 一昨季は移籍したケリー、アドリアーノ・ロウザダの穴を埋める活躍が求められたが、その期待に応えドリブル突破にゴールゲットにと獅子奮迅の活躍を見せていた。その後サウジアラビアのアル・イティハッドに移籍したのち復帰。復帰戦でゴールを決めるなど切れ味は抜群である。

ファビオ(ブラジル代表、GK)
 ヴァスコ・ダ・ガマから加わった、リーチの長いゴールキーパー。
 2004年9月にはセレソンに初招集、国内GKでも屈指の存在になりつつあったが、肖像権のトラブルからクラブと係争しチームを離脱。ブランクを抱えることとなってしまった。
 その後クルゼイロに加入。ゴメス(PSV)など同年代のゴールキーパーに一時引き離されるが、新天地でのがんばりでだいぶ追い上げている。
 ここのところ続けてドゥンガ代表に招集。定着なるか。

 THIAGO HELENO
チアゴ・ヘレーノ(元ユース代表、DF)
 優れた身体能力と闘争心を併せ持つ、ユース代表ディフェンダー。クリスに始まり、最近ではグラヂストンを輩出したクルゼイロの次なるディフェンスの支柱。
 近年のブラジル人若手ザゲイロには珍しく、粘っこいマーキングのできる選手で足元も上手。単なるヘディング防壁と化すタイプとは一線を画する。
 課題はキレやすさ?昨年南米ユース選手権・チリ戦ではトンチキなジャッジングを繰り返す主審にブチ切れバーリ・トゥード状態に。あやうくマウントを取りかけ、下になったレフェリーからレッドカードを突きつけられるという珍シーンで話題になった。約半年の出場停止が解け、現在スタメンとして出場中。

 MARCINHO
マルシーニョ(元ブラジル代表、MF)
 天才肌のトップ下系アタッカー。
 コリンチャンスでのデビュー直後からかなり注目を浴びるが、その技術をゲームの中で効果的に発揮することができないためか徐々に活躍の機会を失う。以後低迷を続けダメダメの烙印を押されて2003年早々にサン・カエターノへ。加入当初も負傷・不調に苦しんだが、徐々に本領を発揮。2003年にはブラジル全国選手権SerieAで13ゴールを挙げた。コリンチャンス時代は曲芸師の如くボールをこね回しエゴイスティックなプレーに終始することも多かったが、サン・カエターノでは味方がシュートで終われるようなシンプルで確かな攻撃をクリエイト。より実戦的なプレーヤーとなり戻ってきた。2004年には同チームにとっての初タイトルとなるサンパウロ州選手権制覇に貢献した。
 2005年全国選手権開幕直後にサン・カエターノからパルメイラスへ移籍、ゴールセンスが開花して18ゴールをゲットし大爆発。パルメイラスではFWとしてもプレーし結果を残した。昨年パウロ・アウトゥオーリに4−1−2−3システムのキーマンの一人として期待をかけられ序盤こそ活躍したが、同監督の構想瓦解・更迭で出場機会が激減。本職の攻撃的MFとして再出発を図る。

 JADILSON
ジャディウソン(DF/MF)
 165cmの小柄な身体に秘めた豊かなスタミナを武器に、左サイドを上下動するラテラル。
 元コンサドーレ札幌所属、帰国後はフルミネンセ、パラナなどに所属、ゴイアスにてブレイク。一昨シーズン、昨シーズンと高い評価を受けた。
 左ウィングバック・サイドバックとしてプレーする他、中盤の人員不足の補填の為左MFとしても起用され、不思議なことにゲームメーカーとして高い評価を得、サンパウロにご栄転。ジュニオールとポジションを争うも、ホルヘ・ワグネルの加入で出番が激減。今回クルゼイロにレンタル、若手サイドバック・フェルナンジーニョと覇を競っている
 しかし・・・小さい。


 NENE
ネネー(FW)
 2006シーズンのブラジル全国選手権SerieAで絶望的なチーム状態にあったサンタ・クルズで一人気を吐いたアタッカー。
 地方リーグのセルジッペ州コンフィアンサで活躍しサンタ・クルズが引き抜いた。折しもチームの大低迷でプロパガンダ的に救世主呼ばわりの元加入したが、その重圧の中見事期待に応え定位置を確保。非常に低評価だった同クラブにあってその力量を認められた数少ない一人。
 その後クルゼイロが前線の強化のため獲得したが、ここでは思うような活躍はできず。今回序盤はイパチンガへレンタル。ブラジル全国選手権開幕から復帰している。
 背も高くテクニックもあるオールマイティ型ブラジル人FWタイプながら労を惜しまずよく走る。チェイシングをサボらず、機を見てディフェンスラインの裏を狙い飛び出し・・・となるほど元・救世主、よく働いている。


 KERLON
ケーロン(MF、元U−17代表)
 10代前半から既に注目を集めていた天才少年。
 南米U−17選手権にブラジルのエースとして出場、ウルグアイ戦でボールを頭の上の乗せたまま3人を抜き去る“フォカ(オットセイ)”を披露しセンセーショナルなプレーを披露する。このボールを頭の上に乗せちゃうテクニックは彼のお気に入りらしく、その後もピッチの至る所に出没してこの妙技を披露。ウルグアイDF陣はファウル以外に止める術は無かった。無論ただの曲芸師の類ではなくパス、シュート、サッカーセンスと、スーパースターとなる要素てんこもりのプレーを披露。強烈なインパクトを残し試合後はレオニダスやロナウジーニョ、果てはペレに至るまで様々なクラッキ達と比較された。
 既にユースチームのレベルでは成長が見込めないと判断したようで、クルゼイロは早速トップチームに合流させ超強力な契約保護を設定。途中出場が中心だが既にスルーパス・ドリブル・パス交換からのシュート・・・とクオリティの高いプレーを披露。フォカの幻影から解き放されつつある。
 今後の注目度MAXの超新星である。残念ながらシーズン前半戦は怪我のため欠場の見込み。


2007年度後半版
2007年度前半版
2006年度版
2005年度版
2004年度版



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